言語と認知 第2版 の商品レビュー
言語獲得を人間の自発性としての一能力という措定に反し、生得的な生物固有の遺伝子論を展開し、情報=認知の枠組みで自動学習し続ける体系的コンピューター視点を導入したチョムスキーの思考の知を理解できる一冊。 プラトンの想起説を援用しながら持論を展開する。言語学を心理学や行動科学的な領野...
言語獲得を人間の自発性としての一能力という措定に反し、生得的な生物固有の遺伝子論を展開し、情報=認知の枠組みで自動学習し続ける体系的コンピューター視点を導入したチョムスキーの思考の知を理解できる一冊。 プラトンの想起説を援用しながら持論を展開する。言語学を心理学や行動科学的な領野とともに、経験重視の分析を繰り返してきた近代的知の枠組みに対する反発心が漲っている。 有限な言語が無限の使用を行えるシステム構造を持ちえたその有用性、経済性は非常に興味深い。
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