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21世紀の啓蒙(上) の商品レビュー

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2023/10/19

長すぎて片手間読書家泣かせ。上巻読み終えるのに12日もかかった。でも、面白い。世界がこのまま行けば、私にもこんな本書く暇が生まれるかしら。

Posted byブクログ

2023/10/04

書店で見かけ、世界はこれからどうなるのか気になっていたこともあり購入。将来のことというより、17世紀以降の啓蒙主義によって世界は格段に進歩したことをデータで示しつつ、それを認めない人が(特に知識人に)多いので改めて21世紀の言葉で啓蒙主義を擁護したという本。奇をてらわず、当たり前...

書店で見かけ、世界はこれからどうなるのか気になっていたこともあり購入。将来のことというより、17世紀以降の啓蒙主義によって世界は格段に進歩したことをデータで示しつつ、それを認めない人が(特に知識人に)多いので改めて21世紀の言葉で啓蒙主義を擁護したという本。奇をてらわず、当たり前のことを書いているのだが目から鱗の非常に良い本。 上巻は、世界が科学により進歩したことをひたすらデータで示していて、それだけでも充分おもしろく読めた。確かに科学の成果がすごすぎる。   「こうした数字の裏に二つの事実があることを心にとめてほしい。(中略)人間にとって子どもを失うことほどつらい出来事はないという事実である。どういう悲しみか想像してほしい。そしてそれを400万人分想像できるかどうかやってみてほしい。」(上巻p138 乳幼児死亡率と妊産婦死亡率は著しく低下)   「痛みと全身の発疹を伴い、20世紀だけでもおよそ3億人の死者を出した天然痘は、科学知識のおかげで根絶された。この偉業の倫理的重要性を見落としている人がいるかもしれないので、もう一度いっておく。痛みと全身の発疹を伴い、20世紀だけでもおよそ3億人の死者を出した天然痘は、科学知識のおかげで根絶された。」(下巻p358)   「この難問を解決したのがフリッツ・ハーバーとカール・ボッシュで(中略)肥料の大量生産が可能になった。(中略)この二人は20世紀の科学者の上位に常に名前が挙がるが、彼らによって27億人という史上最大規模の人命が救われたのだから当然である。」(上巻p177) とはいえ、何でも進歩していると主張しているわけでなく、温室効果ガスによる地球温暖化については「憂慮すべき事態」と冷静に説明している。自分の考えを改めさせられた。

Posted byブクログ

2023/05/17

啓蒙主義の理念:理性、化学、ヒューマニズム、進歩 人類はこれらの理念を獲得し、実践することにより大きな進歩を遂げてきたと著者は語ります。本書はその人類の進歩の過程を数多くのグラフなどにより定量的に著しています。例えば、食料自給に関しては大意ですが以下のように説明されています。 「...

啓蒙主義の理念:理性、化学、ヒューマニズム、進歩 人類はこれらの理念を獲得し、実践することにより大きな進歩を遂げてきたと著者は語ります。本書はその人類の進歩の過程を数多くのグラフなどにより定量的に著しています。例えば、食料自給に関しては大意ですが以下のように説明されています。 「この70年間で世界の人口は、50億人増えた。1961年から2009年までの間に農地面積は12%増えたが、機械化、窒素肥料の開発、作物の品種改良などによって作物の収穫量は300%増えた」 この進歩の一端だけでも如何に人類が大きく自分たちの環境を改善してきたかが分かります。啓蒙主義による進歩に於いては科学分野だけでなく、道徳などでも大きな進歩をもたらし、偏見や差別の減少など、国が発展し、知識と健全な制度を手に入れた結果道徳的な進歩をもたらすことが本書では証明されています。 ---下巻につづく---

Posted byブクログ