KOREAN DREAM 統一コリアへのビジョン の商品レビュー
ヒョンジン・プレストン・ムン氏について知りたくて読書。 タイトル通り、コリアンドリーム、朝鮮民族の夢を語る本。 米国育ちの裕福な在米コリアンが朝鮮半島5000年の歴史と弘益人間なる朝鮮民族の理想を学者が書いた哲学書のような宗教書のような内容。 理想や夢に関する説明、解説など...
ヒョンジン・プレストン・ムン氏について知りたくて読書。 タイトル通り、コリアンドリーム、朝鮮民族の夢を語る本。 米国育ちの裕福な在米コリアンが朝鮮半島5000年の歴史と弘益人間なる朝鮮民族の理想を学者が書いた哲学書のような宗教書のような内容。 理想や夢に関する説明、解説など装飾部分にページが割かれ、具体的な結論が読み取りづらい。 著者は、米国育ちで米国で教育を受けたそうだが、史観は本国の韓国人そのもので、韓国人をペルソナ読者に、韓国人のナショナリズムを刺激し、喜ばせるように書かれているのだろう。 韓国の外から母国や朝鮮半島、取り巻く周辺情勢を見て、分析もしてきただろう著者ならではの視点や史観を知りたかっただけにちょっと残念。 韓国人、韓国を祖国を考えるコリアン向けの視点や史観で理想や夢を語るため、日本人が読んでもあまり参考にならない。 原書だと、韓国人向けのリップサービスで韓国史観で日本をもっと批判しているのかも。 朝鮮半島史で長年の疑問の1つである、なぜキリスト教がこれだけ普及したのか。言及している箇所があるが、なぜの部分への言及なく、あいまいな民族性、宗教性によるものだと簡単に片付けている。 参考になった点は、北朝鮮をより知るため、または、関係構築のためにもモンゴルにもっと着目するべき、という内容は興味深く読ませてもらった。 モンゴルをロールモデルに10、20年先の北朝鮮を考察してみるのはおもしろい。 で、日本人にとって重要な旧統一教会との関係は…。もやもやは解消されなかった。 旧統一教会とは距離を置いているけど、文鮮明思想は平和思想としてしっかりと継承。その後継者として活動しているとも読み取れる。 読書時間:約1時間15分
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