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エゴン・シーレ まなざしの痛み の商品レビュー

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2023/05/20

1910年シーレ20歳の年。「座る男の裸像」を描いたときに画家シーレが誕生した、と著者は言う。 椅子も背景もない空間に痩せすぎのゴツゴツとした男がとるポーズは、タイトルとは異なりパフォーマーが跳躍する一瞬を捉えたかのよう。手足の先端が切り取られたかのような描き方を含めて、装飾性を...

1910年シーレ20歳の年。「座る男の裸像」を描いたときに画家シーレが誕生した、と著者は言う。 椅子も背景もない空間に痩せすぎのゴツゴツとした男がとるポーズは、タイトルとは異なりパフォーマーが跳躍する一瞬を捉えたかのよう。手足の先端が切り取られたかのような描き方を含めて、装飾性を剥ぎ取った生々しさとも、奥行きを排した装飾的な絵画とも取れる。 “安易に現実を美化することを拒む、鋭く痛いようなまなざし“ “不可視の「意識」を対象化(可視化)する作業“ この二つの文章には、東京都美術館で開催された『レオポルド美術館 エゴン・シーレ展』で受けた印象が的確に表現されている。 シーレがセルフポートレートを描きながら自身の内へ内へと掘り下げたであろう視線が、作品として対峙すると今度は反転して観ている私に向けられ、たじろぐ。再び美術館で見たいが、こうして画集を見るのも発見があってよかった。 同じくシーレ20歳の時の詩『樅の森』からの引用。 わたしは帰ってゆく。深い樅の森の赤黒いドームのなかへ。 樅の森はじっとひそまり、身振りだけで見つめあう。 樅の瞳はびっしりとお互いに絡み、もうもうと息を吐く。 なんと素晴らしいことだ!ー全ては生きながら死んでいる。 死と生は対立せず、渾然一体。虚無でも退廃でもなく、ただ真実。画と併せて読むと、そんな気もしてくる。

Posted byブクログ

2023/04/19

エゴン・シーレは今話題だけど、 フェーズが合わないというか。 展覧会に足を運ぼうとは思わない。 クリムトと同レベルではない。

Posted byブクログ