分解する の商品レビュー
岸本さんのエッセイで薦めていたので。 もちろん、岸本訳。 不思議な盛りだくさんの短編集といった印象。 良くわからないけれど、なぜか止められない中毒性のあるお話ばかり。 あとがき解説を読んで、なるほどと更に読み返すものもあり(骨、フランス語講座その1・・・)。 また、著者の作...
岸本さんのエッセイで薦めていたので。 もちろん、岸本訳。 不思議な盛りだくさんの短編集といった印象。 良くわからないけれど、なぜか止められない中毒性のあるお話ばかり。 あとがき解説を読んで、なるほどと更に読み返すものもあり(骨、フランス語講座その1・・・)。 また、著者の作品を読んでみたくなる。
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生活の断片を覗き込んでいるような細かな描写が魅力的だった。知らない人物だけれど、その不安や恐れなどを直に知ることで身近に感じるというか。文章でなければ得られない楽しさがあった。 特に後半に好きな話が多く「昔、とても愚かな男が」「メイド」「コテージ」「年寄り女の着るもの」が良かった。言葉の流れも美しく、繰り返して目で追いたくなる。泣き喚いたり必死に訴えかけてきたりしない、静かな絶望を一人で受け止めているような描写が好みだった。また他の作品も読みたい。
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詩のように、物語のように、絵画のように ディテールや思いめぐらせること、その視点と先にあるもの、実はないもの 理解する前に脳内に浸みてくるみたいな感覚
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