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誰にも相談できません の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/08/09

当たり前のことなのかも知れないが、人の悩みの大半は人間関係にあるのだなぁと思った。自分と他人の関わりの中で、自分ではどう努力することも、コントロールすることもできないのが他人だから。著者のこのことに関する主張は明解で一貫していて、自分の人生は自分の物で他人は口出しできない、である...

当たり前のことなのかも知れないが、人の悩みの大半は人間関係にあるのだなぁと思った。自分と他人の関わりの中で、自分ではどう努力することも、コントロールすることもできないのが他人だから。著者のこのことに関する主張は明解で一貫していて、自分の人生は自分の物で他人は口出しできない、である。価値観は多様であり他人に自分の価値観を押し付けてはいけない、ということを多くの人がきちんと理解していれば、人の悩みごとというものの大半はなくなるんじゃないかなぁと思う。「あなたのためを思って」という言動の中に潜む、発言者自身の価値観を満足させようとするエゴ、という構造ってなかなかなくならないもんですね。著者の回答は、相談者に寄り添うものではあるのだけれど、相談者の相談事をその人の主観から切り離し(視点を変える)、相談者とそれを取り巻く人間関係の中の構造問題、客観的な事象として捉えなおし、その相談事の問題点は本当のところはどこにあるのかを見極めた上で行われていることが優れていると思う。つまり視点が変わることでまったく別のものが見えてくる、ということで、これってミステリーにおけるトリックを知った時の快感と同じものだ。相談者自身がトラブルの元凶だった…みたいな展開は特にそう。本書がなぜ面白いかの秘密はここにあるような気がする。途中から、相談者の質問に自分ならどう答えるか考えながら読んでみたが、著者の回答との答え合わせをすると、著者の回答のほうがほとんど自分の考えてたことを上回ってくる。自分の識見のなさをほとほと思い知らされたのであった。

Posted byブクログ

2023/10/17

読んでいて、「私も同じようなことで悩んだことがある」と共感した悩みもあれば、「そういう悩みもあるのか」と考えさせられる悩みもある。 様々な人から寄せられた悩みを高橋源一郎さんの過去や経験をもとに、高橋さんなりの回答をされており、勉強になる部分もあれば、クスッと笑ってしまう部分も...

読んでいて、「私も同じようなことで悩んだことがある」と共感した悩みもあれば、「そういう悩みもあるのか」と考えさせられる悩みもある。 様々な人から寄せられた悩みを高橋源一郎さんの過去や経験をもとに、高橋さんなりの回答をされており、勉強になる部分もあれば、クスッと笑ってしまう部分もあった。 読んだ後に、「あ~面白かった。人それぞれ悩みはあるのだな。さっ明日も頑張ろう」と明るい気持ちになれている自分に気づいた。 少し元気がなくて疲れているときにオススメの一冊。

Posted byブクログ

2023/06/14

相談自体もその答えも文章の長さが短すぎるが、内容自体は率直で真摯なものだった。解説の伊藤比呂美さんも書いていたが、上司の借金の回はこんな答えが!と目から鱗だった。 再読はしないかな。

Posted byブクログ

2023/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

勉強は恋愛に似ている。その科目を好きになればいい。好きになったら相手から好かれるように努力するようになる。科目の好きなところは自分で見つけて、そういうことに決めてしまえばいい。 「他の何か」があれば執着を手放せる 遠距離恋愛が難しいのは、お互いが別の時間を生きているから。 元カレに合うと「あんた、誰?」 子供の最後と仕事は、子供に戻った親の親になること。決して嫌いにならないこと。 面倒くさいのが普通 介護は「自分も通る道」 人を不幸にする占いは偽物 借金は手切れ金 友達はお互いの孤独を理解できるひと 子どもへの教育に関して親が自分の考えを持つことは大切だが、対等な家族としてみているか 厳しさを知らない子を心配するのは親の妬み 子どもが結婚しないことを心配する前に、自分たち夫婦が子供に結婚したくなるような姿をみせられていたかを顧みる いじめ 愚か者たちを相手にする時間がもったいない 返信がないことは「記憶の果実」での対話になっているかもしれない 沈黙がふさわしい時期もある 一番身近な自分の応援だけでは不安 このクラスで一番好みのタイプは?→あなたではないです  

Posted byブクログ

2023/04/13

とある講座で高橋先生の講義を受けてすっかりファンに。 皆がままならない悩みを抱えている。この本には自分かな?と思うようなQがたくさん出てきて、「ぼくのこたえ」とするタカハシさんのAは、柔らかくもはっきりしていて、、これは適切な言い方ではないかもしれないけど、なんか色っぽい。好きだ...

とある講座で高橋先生の講義を受けてすっかりファンに。 皆がままならない悩みを抱えている。この本には自分かな?と思うようなQがたくさん出てきて、「ぼくのこたえ」とするタカハシさんのAは、柔らかくもはっきりしていて、、これは適切な言い方ではないかもしれないけど、なんか色っぽい。好きだぁ。

Posted byブクログ