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待ち遠しい の商品レビュー

3.1

18件のお客様レビュー

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2023/06/17

春子の気持ちがわかるような、わからないような。。 私も出産も結婚もしなかったら、こんなふうに感じたかな、と想像しながら読んだ。 私は年齢的にも立場的にもゆかりに近いのかも。 淡々としすぎていてちょっと話に入り込みきれなかった。

Posted byブクログ

2023/06/17
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なんかな〜、普通の女性の話なんだろうけど。 ゆかりは世話を焼いてもたいして感謝もされず、「むしろそれがあなたの楽しみなんでしょ?めんどくさいけど付き合ってあげるわ」的に済まされる。嫌なことを言われても、母性満開で「いろいろあって大変なのね〜、そういう態度を取るのもわかるわ〜」と全てを許す。63歳の孤独なおばさんは人と付き合うにはそこまで無理しないといけない訳? 沙希は自分が親切にしてもらっていても、他所から聞いた噂話を優先して相手を評価する。最悪。 たとえ悪意がなくても、自分の生い立ちから強がって出る言葉だろうと、ズケズケと嫌なことを言う沙希のような人とは例え他に友達いなくても付き合いたくない。春子は親に言われることは嫌で距離を取ってるのに、なぜ沙希の言うことは許す?若いから?沙希が50歳でも許せる? 春子はゆかりに食費を払ってるの?いつもご馳走になりっぱなし??それともやっぱりおばさんはお金使わないと誰からも相手にしてもらえないの? どうしてこの三人がつるんでいるのかわからない。 一緒にいて本当に楽しいの?

Posted byブクログ

2023/04/26

情景が思い浮かぶような物語でした。 子育て中の私には3人の主人公よりも、 直美の今の状況や、大変ながらも子供が小さい頃のことを思い浮かべることが多かったため星3としました。子供が巣立ったら、ゆかりの気持ちがわかるかなぁ、年代別に色々と楽しめる小説だと思います。

Posted byブクログ

2023/04/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

単行本でも文庫でもカバーに3人の女性が描かれている。 私は沙希を、きらたかし「赤灯えれじい」のチーコのド金髪で思い浮かべていたのだが、文庫カバーではゆるふわな黒髪だった。 確かに直球ヤンキーな長距離トラックドライバーと、マイルドヤンキーとはいえ医院の受付とは、随分違う。 解釈違いだった。 柴崎友香の小説で私が好きなのは、カッコつきの「淡々とした日常」の中で、視点人物が町や建物や対人関係についてあれこれ考える、そのどこかのタイミングで日常がグニャリと変容するような気づきを得る……結果的に高度な都市論や記憶論が小説として展開されている、という点。 その意味で本作はやや「淡々とした日常」寄りすぎるかな、とか、「毎日新聞」連載だから読者層を慮っているのかな、とか邪推したが、そんな自分の読書中の感想は、間違っているな、と読後気づいた。 作中、様々な形で、「生きづらさ」や、性愛や生殖にまつわる「抑圧」が、押しつけられる。 40がらみの男性として、アラフォー女性の「昨今のあるあるネタ」だろうと軽く見ていた、かもしれない。 春子は、その都度、それこそ「グニャリとする」くらいの怒りを、覚えていたのかもしれないのだ。 わかりやすい漫画なら「はい~このオッサンブッ殺す」と書いていたかもしれないレベルの抑圧が、たびたび差し挟まれているのだろう(5ちゃんねるのスレッドが思い浮かぶ)。 しかもその「圧」は、年配男性からだけではなく、図式的にいえば同胞であってもいいゆかりや沙希からも、(ゆかりの場合)やんわりと、(沙希の場合)ツンケンと、齎される。 ……非公開の読書メモ用に、誰が何をしたというあらすじをメモしながら読んでいたが、そこには反映しきれなかった、「春子はこう思った」という点こそが、作者のメッセージなのだろう。 似た状況の読者にとっては、春子はある意味で救い主(日常生活と地続きの「ヒーロー」)のように感じられるのだろう。

Posted byブクログ

2023/02/20

日々をていねいに。 楽しみをたいせつに。 わたしとあなたは違うから、 わたしは、わたしが前を向けるように生きる。

Posted byブクログ

2023/02/14

一軒家の離れに住む春子39歳。その母屋に住むゆかり63歳。母屋の裏に住む新婚の沙希25歳。年齢も性格もバラバラな三人が知り合い、少しずつ付き合いが始まっていく。それぞれの暮らしや事情のなかで見えてくる価値観とそのズレ。そのズレを感じた時にどうするのか。その微妙な距離感が歯痒くもあ...

一軒家の離れに住む春子39歳。その母屋に住むゆかり63歳。母屋の裏に住む新婚の沙希25歳。年齢も性格もバラバラな三人が知り合い、少しずつ付き合いが始まっていく。それぞれの暮らしや事情のなかで見えてくる価値観とそのズレ。そのズレを感じた時にどうするのか。その微妙な距離感が歯痒くもあるけれど深くないが故に時には心地いい。一人で生きていくことと、結婚して家庭を持つことの考え方の違いとか、身近なことが散りばめられていて読み応えがある。柴崎さんはあまり読んでこなかったけど他の作品も読みたくなるくらい印象的な物語。

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2023/02/13

普通って何?器量って何?価値観って何? 日々の生活の中で当然だと思って振り翳している物差しも、コミュニティ、いや、人が違えばただの棒、それを他人に強要すれば、刃物にさえなり得る。 春子の気持ちもゆかりの気持ちも痛いほどよくわかる。沙希については、未熟さもあるが、そもそもの育ちの...

普通って何?器量って何?価値観って何? 日々の生活の中で当然だと思って振り翳している物差しも、コミュニティ、いや、人が違えばただの棒、それを他人に強要すれば、刃物にさえなり得る。 春子の気持ちもゆかりの気持ちも痛いほどよくわかる。沙希については、未熟さもあるが、そもそもの育ちの悪さとか浅はかさが気になって、読みながらイラっとしてしまった。 才能があっていいよねー。確かに受け止め方によっては、嫌味だな。その人の過程とか全てすっ飛ばしているし、言っている側の言い訳にも聞こえる。気をつけよ。 春子のように、1人の生活を、なんとかささやかな幸せと共に送れたらいいな。

Posted byブクログ

2023/02/13

女性の生き方について、三者三様の人生が描かれている。夫に先立たれたゆかり、三十代後半で独身の主人公、子供を持たないと一人前ではないと焦る二十代の沙希 作者は、どの生き方が正解か答えは出していない。三人が食事や住む場所を介して緩く関わっていく。 多様化が進んだことで、女性の生き方...

女性の生き方について、三者三様の人生が描かれている。夫に先立たれたゆかり、三十代後半で独身の主人公、子供を持たないと一人前ではないと焦る二十代の沙希 作者は、どの生き方が正解か答えは出していない。三人が食事や住む場所を介して緩く関わっていく。 多様化が進んだことで、女性の生き方も増え、悩みも増えたのだと思う。自分の生き方と重ねながら読みました。

Posted byブクログ