巻頭随筆 百年の百選 の商品レビュー
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夏目漱石の長女である松岡筆子さんの随筆が面白かった。夏目漱石と言えば、優雅な生活を送っていたと思っていたが、それは晩年で、家は一生借家、風呂も銭湯と苦労話が綴られている。 『たまに洋菓子の到来物などもあったのですが、シュークリームやバナナなどはひどくハイカラな食物で、洋行帰りのお父様が召し上るものと相場が決っておりまして、私達の口には殆ど入りませんでした。父の朝食は早くから紅茶にトーストでしたが、父の残したトーストの耳を妹と奪い合って食べたりしたものでした。」 と、父、漱石を批判する文章もあり。なんか笑える。漱石も普通のおじさんなんだったのだ。娘さんだからディスれたのでしょうね。 松岡筆子を調べているうちに、2016年にNHKの土曜ドラマで「夏目漱石の妻」というドラマがあったのを発見、NHKオンデマンドで見れるみたいので、見ようと思います。一般には人格者のように扱われる有名人が逆に家では反対という話はよくありますが、身内が喋らない限り、そんな情報は表に出ませんよね~。 私が師として、崇めている河合隼雄さんはどうなんでしょう。ちょと心配になってきました(笑)。河合さんの家族はガードが固い!?
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まず、感想を書く前に苦言を呈したい。このサイトのレビュー乱にある「カテゴリ」にエッセイはあって随筆がないことである。私はエッセイと随筆とは別物とは別物という考えに賛同しており。カテゴリに随筆を加えてもらいたい。 さて、さすが文芸春秋の巻頭を飾る随筆の中から選ばれた100編だけあって、内容豊富であり、書かれた内容の重みは大きい。一気に読み終わるということができなくて、時折休息をとりながら二日がかりで読み込んだ。今ここに誰の作品が印象に残ったとかいう感想を書くのは愚かなことのように感じる。100篇すべて素晴らしいく含蓄のあるものであった。 自分でも、早くエッセイではなく随筆が書ける力をつけたいと思う今日この頃である。
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【百年分の月刊「文藝春秋」から選び抜かれた百篇の随筆集】「文藝春秋」創刊以来の名物として続く巻頭随筆から、選り抜き百篇を集めた一冊。芥川龍之介をはじめ、日本最高峰の文筆家がずらり。
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