英語で読める『おおきな木』 の商品レビュー
いくつになってもboyと呼ぶのは、ずっと長く生きてきたからか。小さい頃から見てきたから親の視点なのかな。 どれだけ奪っていっても 受け止めて与えてあげる、おおきな木。原題のGiving Tree がふさわしい 人の一生を観ている映画のようで、不思議と穏やかな気持ちになった。
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木登りして、枝にぶら下がって、りんごを食べて木陰で眠る。それだけで幸せを感じられる人であり続けたいなと感じました。歳を取ると幸せのインフレが起こってしまうんですよね…。 小さい頃に読んだときは、少年に対してなんてひどい奴なんだと思っていました。大好きだったはずの木から、りんごも枝...
木登りして、枝にぶら下がって、りんごを食べて木陰で眠る。それだけで幸せを感じられる人であり続けたいなと感じました。歳を取ると幸せのインフレが起こってしまうんですよね…。 小さい頃に読んだときは、少年に対してなんてひどい奴なんだと思っていました。大好きだったはずの木から、りんごも枝も幹も奪って、それで幸せになろうとするなんて貴方には人の心がないのか、と。けれど、全てを失って人生に疲れて、最期に選ぶ場所が木の傍だというのだから、決して一方通行な思いではなかったのでしょうね。男の子がおじさんになってもおじいさんになっても、木にとってはいつまでも「少年」であるところがすごく好きです。素敵な愛だなと思います。 初めて英語付きで読んでみて、『The giving tree』というタイトルを目にして、ようやく腑に落ちました。おおきな木、という題の割に木の大きさが主張される場面は一つもないのはどうしてだろうと思っていたんですが、なるほど心がおおきな木だったのですね。
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木の愛情は、親の子に対する愛だろうか。恋人や配偶者に対する愛だろうか。考えさせられる。自分は親だから、木がしてあげた数々の自己犠牲も、分かる気がする。
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木の愛が大きすぎて…。木は少年を少年のまま接しているけど、boyは環境によって人生の段階によって欲に従って生きているように感じた。木が可哀想になってしまったが、ハッピーエンドではあるかな。 読む前と後で私利私欲で無償の愛をくれている人の愛を無視してはいけないと思った。
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