教養としての精神医学 の商品レビュー
読みやすくて…奥が深い。
自分が精神疾患を患っているので…この本を読んで、知らないことを沢山知ることが出来ました。
安心感も得ることが出来ました。
とても読みやすくて…知る度に奥が深いと思いました。
有ちゃん
精神疾患の基礎が分かりやすく書かれている。 なんとなく聞いたことあるようなものから全く知らなかったものまで広く浅く学べた。 身体的な障害と同じようにいつ誰がなってもおかしくないのに今の世の中は理解や知識があまりに足りていない。 精神疾患のある方が社会になかなか進出できないの...
精神疾患の基礎が分かりやすく書かれている。 なんとなく聞いたことあるようなものから全く知らなかったものまで広く浅く学べた。 身体的な障害と同じようにいつ誰がなってもおかしくないのに今の世の中は理解や知識があまりに足りていない。 精神疾患のある方が社会になかなか進出できないのは当事者の問題以前に社会側が弊害を作っているから。 1人でも多くの人が正しい知識と理解する力を身につけていく必要があると感じた。
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統合失調症や気分障害などの代表的な精神科疾患から、パーソナリティ障害や依存性など正常との境界が曖昧なものまで、ひととおりの疾患について平易に解説されている。タイトルにあるように一般向けの書籍ではあるが、診断基準などもしっかり載っており、平易で簡便な教科書としても使える。典型的な患...
統合失調症や気分障害などの代表的な精神科疾患から、パーソナリティ障害や依存性など正常との境界が曖昧なものまで、ひととおりの疾患について平易に解説されている。タイトルにあるように一般向けの書籍ではあるが、診断基準などもしっかり載っており、平易で簡便な教科書としても使える。典型的な患者像の説明があってイメージしやすく、似た疾患の鑑別ポイントもあって、今後心療内科で診る患者がどの診断により当てはまるのかを見直したいときなどに参照しようと思った。
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研修で始まる前に読みました。 それぞれの疾患の特徴を端的に要点をまとめて読みやすくしてくれています。本来治療者側になるはずですが、自分にも当てはまる項目もあり、人や自分が困ったときの目印にしていき、時々また立ち戻ろうと思います。
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YouTubeでも活躍されている精神科医・松崎朝樹先生による精神医学の世界がわかりやすくまとめられた一冊。 おまけの精神医学の歴史も興味深い内容だった。 あとがきに さまざまな精神症状について読むと、なかには自分にも当てはまりそうに思えるものもあったはず。 強い精神症状は明らか...
YouTubeでも活躍されている精神科医・松崎朝樹先生による精神医学の世界がわかりやすくまとめられた一冊。 おまけの精神医学の歴史も興味深い内容だった。 あとがきに さまざまな精神症状について読むと、なかには自分にも当てはまりそうに思えるものもあったはず。 強い精神症状は明らかに異常ですが、軽度の精神症状と正常の間に明確な線は引けず、正常のすぐ隣に異常は存在し、その点でも精神障害は意外に身近なものだったはずです。 と書かれていて、本当にその通りだと感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
松崎朝樹先生はYouTubeでもお馴染みで、その分かりやすさがそのまま本になった感じです。 読みながら朝樹先生の語りが聞こえてきそう。笑 自分は仕事上『教養』では済ませないのですが、それでも人に説明するときなどのために分かりやすく伝えることが求められますので、そういう場合にもこの本は参考になるところが大きいと思いました。
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YouTubeのチャンネルそのままに書籍になっても分かりやすい松崎先生の本。 「あの疾患の特徴って何だっけ?」と思い返す時にも最適な一冊。
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聞いた事はあるけれど詳しくはわからない病名について、どんなことがおこるのか分かりやすく書かれている点が読みやすいと感じました。 分かりやすいからこそ、これって私にも当てはまるかも。と、ぐっと身近になります。 私自身や、家族、職場など誰にでも起こりうること。風邪と同じように、早い段...
聞いた事はあるけれど詳しくはわからない病名について、どんなことがおこるのか分かりやすく書かれている点が読みやすいと感じました。 分かりやすいからこそ、これって私にも当てはまるかも。と、ぐっと身近になります。 私自身や、家族、職場など誰にでも起こりうること。風邪と同じように、早い段階で適切な処置(相談も含め)を行う為にも、知っておくことの大切さを考えさせられた本でした。
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耳にしたことはあるし、怖いイメージもある。 ひょっとすると偏見もある精神障害や精神病を扱う 精神医学。 しかし、実際にどのような症例がどのように判別されるかなど、体系的に知る機会はないはず。 扱っている内容も幅広く、良かった。 扱っている症例 ・気分障害 ・統合失調書 ・...
耳にしたことはあるし、怖いイメージもある。 ひょっとすると偏見もある精神障害や精神病を扱う 精神医学。 しかし、実際にどのような症例がどのように判別されるかなど、体系的に知る機会はないはず。 扱っている内容も幅広く、良かった。 扱っている症例 ・気分障害 ・統合失調書 ・錐体外路症状 ・不安になる障害 ・身体症状 ・ヒステリー ・摂食障害 ・依存、嗜好 ・睡眠障害 ・せん妄 ・パーソナリティ障害 ・統合失調症型 ・反社会性人格 ・不安障害 ・児童、思春期に始まる障害 ・ADHD ・自閉症スペクトラム ・カサンドラ症候群 ・認知症 ・アルツハイマー ・脳血管性認知症 ・レビー小体型認知症 ・前頭側頭型認知症 上記の精神病は、進化の過程で命を守るために発生した物もあるし、脳機能の問題として発生した物もある。 特に、認知症などは超複雑な生体システムである脳の中で、血が廻らない部分が出来たり、変なタンパク質が出来るだけで生じるので、そりゃそういう事も起きるわ。。と思う。 つくづく人の思考、人格はこの超複雑な生体部品の寸分たがわぬ機能によって成り立っているのだなと思わされる。 得もいえぬ不安や恐怖は無知から始まる事が多い。 不安を鎮めるにはまず知る事。 それがわかる事。 分かるは分ける事。 そう考えると、判別し症名を与える事で 客観的に見る術を得られるようになり、不安も少し和らぐかなと思う。
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多岐にわたる精神疾患を一般の方向けに噛み砕いて説明しており、「精神障害者が社会に出て行くときの、高いハードルを取り除く作業として、最も重要なのは、一般市民が正しい知識を持つことだ」という松崎先生の理念が伝わってくる1冊であった。 パーソナリティー障害も10分類全て紹介されていたの...
多岐にわたる精神疾患を一般の方向けに噛み砕いて説明しており、「精神障害者が社会に出て行くときの、高いハードルを取り除く作業として、最も重要なのは、一般市民が正しい知識を持つことだ」という松崎先生の理念が伝わってくる1冊であった。 パーソナリティー障害も10分類全て紹介されていたのが印象的だった。これらの発症の背景が個人的には気になるところではあるが、そこまで説明すると膨大な量になってしまうので今回は触れられていなかった。パーソナリティー障害は基本的に治療法が確立されておらず、医療者以外との連携がより重要な領域だろう。今後の展望が気になるとこである。 ✏急に激しい不安に襲われるパニック症や、誰かと一緒にいないと不安でいられない分離不安症も、どちらも周囲に助けを求め、生存する可能性を高める機能とも言える。 つまり、精神障害とは、人が生き残るための能力の一部であり、その能力が暴走しているとも考えられる。 ✏精神障害の原因は、身体疾患など外的なもので誘発される「外因性」、脳の機能の障害によって生じる「内因性」、ストレスや考え方の癖からくる「心因性」の3つに分類される。 精神科医が扱う精神障害で、最も多いのが内因性である。内因性精神障害の多くは、薬物療法の対象となりうる。 心因性の精神疾患には、精神科医による精神療法、心理師による心理療法(カウンセリング)など、対話が重視される。 (←心理士さんは基本的に心因性のものが専門。ここが精神科医と心理士さんの大きな違いと言えるだろう。) ✏変換症はストレスに伴い身体症状が出現するもので、転換性障害とも呼ばれる。 身体症状が出ていれば、そちらに意識が行って大元のストレスについては目を背けることができる。つまり、その症状の存在が、本人にとって利益をもたらす「疾病利得」が生じていることがある。 ✏解離性同一症の治療では、別人格の登場を遮ることなく理解に努める必要があるが、「あなたは何歳なの?」「趣味は?」など、別人格の詳細について質問することは避けたほうがいい。本人が語っていないことについてあれこれ聞くことは、別人格をより強固に形成することにつながるからだ。 ✏パーソナリティ障害全般について言えることだが、あるときに「発症」するというよりも、もともとあった気質のようなものが成人期早期までに明らかになり、短期間では変化せず一貫した傾向が見られる。 ✏彼らと話す中では、不用意に本人の気持ちのあり方や性のテーマといった個人的領域に深く踏み込まないようにすべきだ。踏み込みすぎて本人が治療者の共感や温かさを感じると、かえって葛藤や混乱が高まってしまう可能性もある。 ✏治療者は本人の主張の「真偽」を判断しない立場を取ることだ。 ✏関わる者の小さな振る舞いが本人の不信感の原因となりうるので、何か間違いを指摘されたら、自分の至らなさを認める率直さも必要だ。 ✏サイコパスについて、親の育て方などが論じられることがあるが、そうした二次性の要素は乏しい。育ち方による二次性のサイコパスはソシオパスと呼ばれることもある。本質的な原因として、脳の特性が指摘されている。扁桃体が小さく、セロトニンやドパミンが過剰という。つまり、人はサイコパスになるのではなく、サイコパスとして生まれるのだ。
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