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よき時を思う の商品レビュー

3.5

41件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2025/01/26

ハードルが上がりすぎてたかな…。 灯台からの響きが良かったので、その期待度のままオススメされたこちらを読んでみた。 ちょっと文章が読みにくくなった? 灯台からの響きに比べると、1シーンに登場する人物が多いせいなのかもしれないが、ワンセンテンスの中に複数の人物描写が詰め込まれ...

ハードルが上がりすぎてたかな…。 灯台からの響きが良かったので、その期待度のままオススメされたこちらを読んでみた。 ちょっと文章が読みにくくなった? 灯台からの響きに比べると、1シーンに登場する人物が多いせいなのかもしれないが、ワンセンテンスの中に複数の人物描写が詰め込まれるケースが多い気がして、認知負荷が高いなぁ…と思いながら読んだ。 そして、形見分け的に孫へと譲る、徳子おばあちゃんの大事にしているモノや、晩餐会に出てくる料理やワインを格調高く描写するところは、勉強にはなるけど、ちょっとクドいな、と思ったりした。まあこれは上流に触れる人たちに対するルサンチマン的感情なのかもしれない。 いや、なんか物質的な豊かさがあまりにもクローズアップされてる感でちょっと食傷気味になったのかな。 むしろ、なんなら最後の四合院造りのオーナーのお話をゆっくり読んでみたいと思った。 それにしても、何故こんな構成になってるんだろう。最後の方のオーナーの話は人によっては蛇足なのでは? わたしが読み落としているだけで、何かあるのかもしれない。

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2024/11/09

徳子おばあちゃんは魅力的だとは思うけれど、いいなと思ったのはそこだけ。あとは四合院造りの建物、晩餐会での贅をこらした食事、その晩餐会で着るドレスやタキシードといった衣食住だけのお話という印象。 晩餐会の描写は特に冗長。食べ物の描写が延々と続くので読み飛ばした。 そしてまた、冒頭に...

徳子おばあちゃんは魅力的だとは思うけれど、いいなと思ったのはそこだけ。あとは四合院造りの建物、晩餐会での贅をこらした食事、その晩餐会で着るドレスやタキシードといった衣食住だけのお話という印象。 晩餐会の描写は特に冗長。食べ物の描写が延々と続くので読み飛ばした。 そしてまた、冒頭に登場したきりぷっつり途切れていた人物が最後に突然出てくる。話のまとまりが全然感じられない。 何を一体訴えたいのか分からなかった。

Posted byブクログ

2024/10/05

やっぱり、宮本輝だなあ。語り口といい、物語の展開といい、昔馴染みと久しぶりにあって話し終えた気分だ。 金井家の徳子おばあちゃんの晩餐会の話は、思い出話にその息子や孫たちの枝葉が茂り、それはそれで味わい深いのだけど、 残りの十分の一くらいから綾乃の住む四合院造りのオーナーとその息子...

やっぱり、宮本輝だなあ。語り口といい、物語の展開といい、昔馴染みと久しぶりにあって話し終えた気分だ。 金井家の徳子おばあちゃんの晩餐会の話は、思い出話にその息子や孫たちの枝葉が茂り、それはそれで味わい深いのだけど、 残りの十分の一くらいから綾乃の住む四合院造りのオーナーとその息子の話が、唐突にされているのだが、何というかな、自分にももう30になる一人息子がいて、この話の親子ほど断絶しているわけではなく、一緒にも住んでいるのだが、まぁ、取り扱いが難しいなと常々思っているからか、妙に親父さんの心情がよくわかるし、意地の張り方も俺と同じだなと、むしろこちらの話ももっと読みたかったな。 最後の三十数ページにこれを展開した宮本さんの意図は、まだわからない…

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2024/08/20

90才の卒寿 ハッと気がつきました 私も90才 今まで無事に 過ごせたお礼に 息子夫婦 娘夫婦を温泉に招待しょうと 計画しました 勉強になりました

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2024/08/15

帯の内容に惹かれて読んだけど 何だかスッキリしない読後だった 90歳の記念に祖母が 一流のシェフを招いて 一流の食材とワインで家族を招いて 豪華な晩餐会をひらいた 祖母は夫が出征2週間に結婚し 夫は出征ののち 間もなく死亡 16の時だった 実家から持たされた短剣で 胸を刺して死...

帯の内容に惹かれて読んだけど 何だかスッキリしない読後だった 90歳の記念に祖母が 一流のシェフを招いて 一流の食材とワインで家族を招いて 豪華な晩餐会をひらいた 祖母は夫が出征2週間に結婚し 夫は出征ののち 間もなく死亡 16の時だった 実家から持たされた短剣で 胸を刺して死のうとする そして 婚家を出て教育の道へ なぜ死のうとしたのか なぜ婚家にしばらく留まったのか 謎解きされると思ったけど 明らかにならず スッキリしない 親戚が借りている借家に 住んでいる孫娘 中国の胡同を模した家を愛する大家 何か関係があるのかと思ったけど 繋がらなかった 後半はちょっとフラストレーション

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2024/05/25

徳子おばあちゃんの長い一生を祝いながら、楽しく、仲良く、贅沢で静かに時が過ぎていくのがとても穏やかでよい。

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2024/05/08

食事のシーン多かったけど、どれも丁寧に描写されていて美味しそうでしたね〜! 綾乃さん、素敵な家族に恵まれててるね。 大切にしてほしいです!

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2024/02/08

四合院作り、端渓の硯、ノブレス・オブリージュ、ランスタンドゲラン、少病小脳、晩餐会とは今日生きていることへの敬意etc 知らないこと、なるほどと思うことが多々あった。「錦繍」や「流転の海」の感動を期待して久しぶりに宮本輝作品を読んだが、少し違った。ラストに違和感。

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2024/01/17

長い描写のカクテルドレスもタキシードも超一流のフレンチも、結局は断絶を再生に導く序章だったのか、と思えるようになったのはやっぱり歳のせいか。二つの物語の底流に流れる生命の繋がりと縁の重さを感じた作品。

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2023/12/06

宮本輝さんの本を初めて読んだのは学生時代、錦繍とかすごく大人になった気がしたのを思い出した。 この本も何というか、とても上質な感じ。登場人物も、晩餐会という設定も、料理や建物や会話、すべて。 四合院造りの建物も想像するだけでわくわくした。 綾乃と先輩の関係もよかった。 起承転結は...

宮本輝さんの本を初めて読んだのは学生時代、錦繍とかすごく大人になった気がしたのを思い出した。 この本も何というか、とても上質な感じ。登場人物も、晩餐会という設定も、料理や建物や会話、すべて。 四合院造りの建物も想像するだけでわくわくした。 綾乃と先輩の関係もよかった。 起承転結は曖昧だけど、それを上回る宮本輝さんの世界という感じ。

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