アレクサンダー・テクニーク 新装版 の商品レビュー
先生と生徒の対話形式で進む本。 「体が本来持つ力をきちんと出せるようにする」 「心と体は一つ」 「自分の動きに『気づき』をもつ」 といった思想がアレクサンダーテクニークにはあり、それは東洋の禅思想と似た性質を持つことがよくわかる。 もっと言うと昨今話題になっているマインドフルネ...
先生と生徒の対話形式で進む本。 「体が本来持つ力をきちんと出せるようにする」 「心と体は一つ」 「自分の動きに『気づき』をもつ」 といった思想がアレクサンダーテクニークにはあり、それは東洋の禅思想と似た性質を持つことがよくわかる。 もっと言うと昨今話題になっているマインドフルネスにかなり近いなと。どちらも「気づき」をとても大切にしている。ただ「気づく」ということ。 ただ、アレクサンダーテクニークはあくまでも日常に落とし込んで楽に生きるためのもので、霊的・宗教的意味合いがない。 日々の無意識な行動を一旦意識下におくと、いかに日常の動作が習慣に縛られているか、自分が最も楽な形を取れていないかがわかる。 (この楽になる感覚っていうのは、別のアレクサンダーテクニークの書籍なり、レッスンなりを経験しないと分かりづらい) 自分が何をしたいのかをしっかりと決める。あとは自分の体に備わった機能を信頼して動き出す。いちいち道のりを設定せずとも、体が自由になっていれば過程に起きることはその場で上手く対処できる。 実践的なことを求めるならあんまりお勧めできないが、アレクサンダーテクニークや禅が好きで、その思想を知りたい人には面白いと思う。専門用語がたくさん出てくるが、解説もわかりやすい。
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本書のタイトルにあるF.M. アレクサンダー (Frederick Matthias Alexander, 1869-1955) はオーストラリアの若い俳優でした。 ある時、舞台上で声がでなくなり不調が続きます。鏡の前にたってセリフを言う自分を観察する過程で、首の緊張の有無で声が...
本書のタイトルにあるF.M. アレクサンダー (Frederick Matthias Alexander, 1869-1955) はオーストラリアの若い俳優でした。 ある時、舞台上で声がでなくなり不調が続きます。鏡の前にたってセリフを言う自分を観察する過程で、首の緊張の有無で声が楽に出ることを発見します。 さらに身体だけではなく頭(マインド)・首・胴体の関係が重要であることに気づきます。 世界で活躍する音楽家、演劇人がこのメソッドの教えを請い、パフォーマンスを向上させています。著者もその1人です。 本書は、アレクサンダー・テクニークの基本的な考え方や活用法を、できるだけわかりやすく、簡潔に説明することを試みた入門書です。 普段は資格認定を受けた教師によってレッスンを受けるのですが、手に取りやすい本という形をとることで、疑似体験をしやすいのではないでしょうか。
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