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青野くんに触りたいから死にたい(10) の商品レビュー

4.8

5件のお客様レビュー

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2023/06/25

辛い。 辛い辛い辛い辛い辛い辛い辛い。 頼むからみんな幸せになってくれ〜という気持ちと、もう青野くんは死んでいるから決して皆が幸せになることはないという事実と、どれだけ辛い展開になってもものすごく面白いからこの漫画はいつまでもいつまでも続いてくれ、という気持ち。

Posted byブクログ

2023/03/26
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※このレビューにはネタバレを含みます

青野母の心の弱さがリアル過ぎて、辛い…。 幼い子どもが2人いるのに、青野父が死んでしまったのに、どちら側の両親にも頼れないあたり…青野父への依存が強過ぎるところとか…。 察します…。 不遇の連鎖を断ち切れなかったんですね。 ひたすら痛いです。

Posted byブクログ

2023/02/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「青野くんは 自殺したの…? 青野くんの お母さんみたいに…」 「そうだよ」 なんとなくそんな気がしていた。青野の母が自殺したと聞いた時に、明らかに問題のある家庭で生まれ育ったのだと確信したから。 8巻の最後に鉄平がぼそっと言っていたが、まさか青野本人が自身の死因について断言するとは思っていなかった。 作者ははじめからこの展開を考えていただろうか。どこか行き当たりばったりに見せながらロジカルで計算し尽くされた恐ろしさがある。展開どころか次の頁の登場人物の台詞さえ、まったく想像させない。 回想のシーンでは『子宮に沈める』を思い出した。最初は部屋が片付いているのだ。旦那に先立たれ、突然シングルマザーになってしまい、生きるために働くも仕事もうまくいかない、誰も助けてくれず、子どもにも強く当たるようになる、というよくあるパターン。さらに職場の男性に言い寄られ、断りきれず関係を持つようになり、そんな自分や男性への嫌悪感からさらに虐待がエスカレートしていくという地獄の悪循環。兄弟の中で幼く手が掛かった鉄平のほうがいわば生贄のような存在に成り果てていた。 青野はアダルトチルドレンだったのか。それを踏まえると、「だってどんなふうにしたら人が傷つくかよくわかってるから優しくできるんじゃないの?優しい奴ほど人を傷つける方法をたくさん知ってるんだよ」という台詞の真意も少しだけ見えてくる。 優里が青野の母となり経験し直す形で回想を見ていく構図になっているが、表紙と裏表紙のイラストを見てもなんとなく、青野の母と優里の姿は重なる部分が多い。見た目もさながら、他に何の希望も持たず一人の男性に依存して盲目的に愛し続けているところが、苦しいほどにそっくりなのだった。 青野はなぜ、自殺したのだろう。愛しい人を失った母の姿を見ていたはずなのに。自分が死ぬことで優里が母のようになってしまうリスクを抱えながら。自殺するならなぜ、優里と付き合ったのだろう。なぜ、少しでも彼女に幸せを提供したのだろう。 考えもしなかった。青野の死が衝動的なものではなく、優里と付き合った時点ですでに決めていたことだとしたなら、なんて残酷なのだろう。ゾッとしてしまった。この恋は本当に最初から絶望が約束されていたのかもしれない。

Posted byブクログ

2023/02/10
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後半、青野くんとそのお母さんの過去にフォーカスされる巻。 夫を亡くし、職場に馴染めないシンママの瞳。彼女持ちの男から狙われるがそれすらまともに拒めないのを見て、拠り所がないのかなと思った。 龍平への「男の人にならないでね」「男の人は康一さんだけ」という発言、何度も自分に向かってくる鉄平を遠ざける様子から男性を嫌悪しているように見えるが、そんな瞳自身、男性と不倫をしているという事実… 生前の康一がどんな人間なのか分からないのでまだ何とも言えないが、瞳の康一への執着ぶりが優里が青野くんに向ける盲目的なそれと似たものを感じた。 作中何度も優里と瞳を重ねる描写が出てくるが、二人は根っこのところでよく似ていたのではないだろうか。 青野くんは自分の母とよく似た女の子と付き合うことに何を思っていたのだろう……。 青野くんの死因が自死だということが初めてはっきりと断言された巻でもあったが、この過去を踏まえて見ると青野くんがどうして命を絶ったのか、色々と想像できる。 ますます目が離せない展開になってきたと思う。

Posted byブクログ

2023/02/04
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今までチラチラとしか見えていなかった青野母満載の巻。 鉄平を閉じ込めたい気持ちが分かるとパートナーの友達が言っていたという話を聞いて、結構共感する気持ちなのかもしれないと感じた。 希美ちゃんのシャーマン然り、 町の歴史と血筋による役割という部分にもフォーカスが当たってきた。 「わたし、藤本くんのものになっちゃおうかなあ」の時の優里の顔が好き。

Posted byブクログ