マザーツリー の商品レビュー
森や土、菌類への見方が変わった。 と同時に、著者の女性として、学者として、母として、など、色んな場面ごとの葛藤や喜びなども丹念に描かれていて、森や生態に関すること以外の、読み物としても良かった。むしろ、物語的に科学の話が混じられているのは、ただ図鑑を眺めているよりずっとイメージが...
森や土、菌類への見方が変わった。 と同時に、著者の女性として、学者として、母として、など、色んな場面ごとの葛藤や喜びなども丹念に描かれていて、森や生態に関すること以外の、読み物としても良かった。むしろ、物語的に科学の話が混じられているのは、ただ図鑑を眺めているよりずっとイメージが湧きやすく分かり良い。
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木はお互いにつながりあって会話している、という森林生態学を根本から変えた本。映画アバターも影響されているとのこと。
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私は、木々が失われ行く田舎で育ったが、病院通いのために都会へ移り住んだ。そうしてーーいやずっとというべきだろうかーー「森へ行きたい、棲みたい」と強く願い続けている。 本書を手に取ったのは偶然と、訳者・三木直子さんのお名前に惹かれたためだ(三木さんは私の棚の一番上に常にある『植物と叡智の守り人』も訳されている)。5年以上あたためている物語のテーマが「森」で、片っ端から読んではいたけれど、これほど、「ああ、私が森を希求して、もがきながら得たいと思っていたのは、(スザンヌ・シマード(著者)の)このマッピングを知りたかったからだ」と思い得た本はない。 死にゆくトウヒの苗木に、「どうしてこんなことが起きるのか絶対に調べる」と誓ってそれから研究のレンズを手に取り、森を調べて行き、様々な人生の出来事を体に受けながら、その森の力に気付かされて、森のネットワークは西洋的研究(そのレンズ)の及ばぬところにあると悟った。そういう本だ。子供の辞書並みに厚いが、ぜひ読んでほしい。
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すべての物事はある物事の一部を拡大したり縮小したりしているようだという説が好きなのだが、この本はそういう意味で人も木も、たぶんそのほかのものも、同じなのではないかと思わせてくれる感じがありわくわくした 人の健康も木の健康もつながりがだいじなんだなと思った
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乳がんサバイバーの本。森林生態学の本なんだろうけど、私には。強いひとだなあ。人と関わるのはしんどいけどそれでもやっていくしかないのだろうなあ。
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マザーツリーの秘密が明らかになった経緯を時系列順で追うとともに、著者自身の人生についても書かれており、1人の女性としての彼女の強さに勇気づけられる。 植物には植物の生命ネットワークがあり、様々な面で適した生態系をその土地その土地で作り上げているのだという事実が、もっとたくさんの...
マザーツリーの秘密が明らかになった経緯を時系列順で追うとともに、著者自身の人生についても書かれており、1人の女性としての彼女の強さに勇気づけられる。 植物には植物の生命ネットワークがあり、様々な面で適した生態系をその土地その土地で作り上げているのだという事実が、もっとたくさんの人に広がり、地球を人間が管理して支配するという思想から生まれる数々の暴挙がなくなればいいなと思う。 自然は合理的にできている。それを壊しているのが人間なんだ。効率化、利益向上、これらが目指す人間の幸せとは何なのだろうと考えてしまう…。
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「木の知性」 これが暗喩ではないという事実に愕然とした 人間がいかに断片的な科学だけで物事を考えてきたかってことがよくわかる。医学もそうだ… 凄いわ、この本。 帯の文章が良い 「これは『どうすれば私たちが森を救えるか』という本ではない。『私たちが木々によって救われる可能性』...
「木の知性」 これが暗喩ではないという事実に愕然とした 人間がいかに断片的な科学だけで物事を考えてきたかってことがよくわかる。医学もそうだ… 凄いわ、この本。 帯の文章が良い 「これは『どうすれば私たちが森を救えるか』という本ではない。『私たちが木々によって救われる可能性』についての本である」
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森や木をテーマとした本はいくつか読んできましたが、ここまで専門的で神秘的な内容を分かりやすく伝えてくれた本はこの本が初めてでした。 まさに、私が求めていた「森」に関する本でした。 木は人間であり、我々と同じように行動し感じる、叡智の持ち主である。森よ永遠なれ!
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この世にある全てのものはそれそのものだけで存在できず、さまざまなものと直接的、間接的に共に支え合って生きていると気付かされる内容だった。 そして、人間が利益を求めるあまり、人の手を加えずとも保っていた自然のバランスを人の手によって破壊するという人間の醜さも感じた。 自然か...
この世にある全てのものはそれそのものだけで存在できず、さまざまなものと直接的、間接的に共に支え合って生きていると気付かされる内容だった。 そして、人間が利益を求めるあまり、人の手を加えずとも保っていた自然のバランスを人の手によって破壊するという人間の醜さも感じた。 自然から受ける恩恵は大きい、人間は自然から助けられているのでありそれを忘れてはいけないと思った。一人一人が自然を大切に思い、どんな小さなことで自然を守る行動していくことが我々、人間ができる自然に対する恩返しではないかとおもう。
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うーーーん。なんか物凄い読みにくかった。とても面白い内容だし、森林生態系は本当に興味深いのだけれど、著者の自伝的な部分が多すぎて、しかもそこがあんまり面白くないというか。いやまぁ生い立ちがあるから語れることもあるんだろうけど。なんやろ?正直いらんやろって箇所多いし、そのエッセイ的...
うーーーん。なんか物凄い読みにくかった。とても面白い内容だし、森林生態系は本当に興味深いのだけれど、著者の自伝的な部分が多すぎて、しかもそこがあんまり面白くないというか。いやまぁ生い立ちがあるから語れることもあるんだろうけど。なんやろ?正直いらんやろって箇所多いし、そのエッセイ的な部分がとにかく読みづらい。文章の問題なんかな?知らんけど。
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