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朱月事変(1) の商品レビュー

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2023/01/25

人々を神獣という災害から救う「霊術師」の名家・朱鶴家。霊術の才能が優先される家に能力を持たずに生まれた妹・初月。将来を有望視される能力を持って生まれた兄・望月。家のしきたりしがらみに囚われた初月を助け出したい望月の逃亡計画は失敗に終わります。 妹を助けるために必要なのは逃げ出す...

人々を神獣という災害から救う「霊術師」の名家・朱鶴家。霊術の才能が優先される家に能力を持たずに生まれた妹・初月。将来を有望視される能力を持って生まれた兄・望月。家のしきたりしがらみに囚われた初月を助け出したい望月の逃亡計画は失敗に終わります。 妹を助けるために必要なのは逃げ出すことでなく、家のしきたりを変えること。自分の能力はそのために使う。それには何よりも力が足りない。 妹のために、それまで嫌っていた家の流儀に従い努力を重ねる兄。 生まれた環境に感じた違和感。それから逃れるために力を奮うでなく、環境への復讐のためにでもなく、合法で変えていこうとするのが珍しい展開かな、と思いました。それは、妹の幸せを願うからこその選択なんでしょうね。ただただ優しさが溢れている。 兄妹の名前が望月でむつき、初月でうづき。古い暦の月の名から。 二人で約束したエピソードが兎の箸置きというのが、いいじゃないか。 望月で満月、うづきで卯月。兎だよね、きゅんとします。

Posted byブクログ