アイコニック・タロット の商品レビュー
第1章 影響力をもつデック 第2章 初心者のための占い用デック 第3章 アートとしてのタロットとコレクターズアイテムとしてのタロット 第4章 秘教的デックとオカルト・デック 第5章 現代のデック
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※このレビューにはネタバレを含みます
副題にもあるとおり、イタリア・ルネサンスの寓意画から現代のタロット・アートの世界まで一通り網羅したタロットの図版。全編カラーで、解説文も適度に抑えられており、読みやすい。 15世紀イタリアの豪華定番「ヴィスコンティ・スフォルツァ」はじめ、大衆タロットの先駆けとなった「ライダー・ウエイト版タロット」など、時代を象徴するタロット56選について、制作背景やクリエイターの人となりなどを詳述している。図柄に見られるシンボリズムやその歴史に秘められた愛憎劇など、神秘と謎に包まれたタロットの秘密に迫る。 随所に美しいタロットの絵柄で占められ、読んでいて最後のページまで飽きさせない。 タロットのコレクターや美術愛好家、デザイナー、クリエイターには興味尽きない一冊となろう。 ただ、ほとんどのタロットデッキは、そのごく一部の図柄しか掲載されておらず、しかも、解説文に言及されたカードの掲載を省いてしまった例も多数。せめて、解説で取り上げたカードの図柄だけは掲載してほしいと切に思った。 欲を言えば、取り上げるタロットデッキの数を減らしてもいいから、すべてのカードを掲載してほしい、と思う。だって、見たいじゃない、すべての絵柄を。でもそうなると、デッキのほうの著作権侵害に当たるのかな? 特に現代のものは。知らんけど。
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