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完本チャンバラ時代劇講座(1) の商品レビュー

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2023/06/13

分かりにくいことを分かりやすく語るには、途方もない文字数と、歴史的な補助線が必要になるのだなと感じ入る。それにしても、時代が進むごとに 「暗黙の了解」が廃れ、「説明」が必須になってしまったとの指摘には肯くしかない。だからこそ、始終「説明」まみれで余白の無いチャンバラ漫画『鬼滅の刃...

分かりにくいことを分かりやすく語るには、途方もない文字数と、歴史的な補助線が必要になるのだなと感じ入る。それにしても、時代が進むごとに 「暗黙の了解」が廃れ、「説明」が必須になってしまったとの指摘には肯くしかない。だからこそ、始終「説明」まみれで余白の無いチャンバラ漫画『鬼滅の刃』が令和の今ウケているのだ。

Posted byブクログ

2023/05/31

たまたま図書館の新着コーナーにあった文庫。なのに前の前に読んだ門井慶喜「江戸一新」、前に読んだ中川右介「社長たちの映画史」と奇跡の3連コンボ!あらら…麻雀で3回ツモったらひと面子が勝手に出来た感じです。「江戸一新」の幡随院長兵衛と水野十郎左衛門の対立のエピソードと「社長たちの映画...

たまたま図書館の新着コーナーにあった文庫。なのに前の前に読んだ門井慶喜「江戸一新」、前に読んだ中川右介「社長たちの映画史」と奇跡の3連コンボ!あらら…麻雀で3回ツモったらひと面子が勝手に出来た感じです。「江戸一新」の幡随院長兵衛と水野十郎左衛門の対立のエピソードと「社長たちの映画史」での時代劇が盛り上がっていく歴史が、今回の橋本治のコネくりまわしチャンバラ論で見事に繋がった気分になり、上巻だけでハイになっています。さらに特に刺さったのは「チャンバラ映画は三度作り直されています。」という記述。例えば「丹下左膳」…無声映画時代、トーキー白黒映画時代、そして総天然色ワイドスクリーン時代、映画のフォーマットがアップデートされる度に作り直されて、単なるヒット作ではなく、国民的コンテンツになっていく。はにゃにゃ〜これって、もしかして庵野秀明のシン・シリーズの構造なのでは?前の時代のビッグコンテンツをCG時代にオリジナルの価値を掘り下げながらバージョン上げて次の時代に繋いでいくプロジェクトなのではないか、と思ったのです。ということで昨今話題の「シン・仮面ライダー」についてのNHKのドキュメンタリーが頭に浮かびました。大野剣友会のアクションがチャンバラ映画の殺陣のテレビへの適用だとして、そこから生まれた仮面ライダーの等身大アクションを、ハリウッドのCGアクションと香港生まれのワイヤーアクションに影響を受けつつもオリジナルであろうとする模索の記録に思えて来たのです。と、考えると映画の中に一瞬出てくる東映チャンバラ映画のポスターの意味もなんとなくわかったような気がするのです。1986年に書かれた橋本治読んで庵野映画について、心スッキリだ、なんて、すごい。本とのたまたまの出会い、ってすごい。

Posted byブクログ

2023/01/21

学生時代?に分厚い単行本で買いました。各章とその中の見出しがイカしてます。「…の場合」「そして誰も見なくなった…」

Posted byブクログ