友達じゃいやなんだ の商品レビュー

小林典雅(著者),みずかねりょう(イラスト)

2023/01/15

面白かった！お馴染み(笑)煌星大学附属高校の、旬くん同級生…が、社会人になってからの再会恋愛。
攻堂上くんは、当時カースト上位のキラキラ男子。受佳人くんは｢その他大勢｣。学生の時はほぼ接点がなかったふたり。
実は高校時代から片想いしてたのは堂上くんのほうで、一所懸命に絡もうとしてたのに塩対応されてショボンとしてた。って、分かっててもね！すきなの、こういう展開が( *´艸｀)

後半書き下ろしは堂上くん視点で、典雅先生ならではのカースト上位のはずが実は中々残念な、親バカならぬ攻バカっぷり炸裂で、愛しすぎる。
堂上くんからみたら佳人くんは文才・機転があって、男気溢れるかっこいいひと。
確かに、山登りしてアクシデントに見舞われた時のてきぱきした処置はかっこいい。

あと、いつもの典雅節の明るさのほかにも、今回、高校時代の先生を通してジェンダーに対する思いとか、男性同士でカップルになって世間的に理不尽な目に遭うのではと心配する堂上くんに対する応答とか、すごく典雅先生のお考えが描かれてて、ああそうだなあ、そういうことだよなあって、胸をつかれた感じがした。

あとねー、すごく個人的に｢こんなご時世だし、戦争とか新型ウィルスとかパニック映画級の気象災害とか｣って下り、最初に｢戦争｣って出てきたのにドキッとした。
呑気にBL読んで笑ってるけど、マジで戦争とか何某かの争いが、日本で起こることがありうるかもしれないもんなあって実感する世の中だし。

呑気に、ハッピーなBL読んでいられる世の中であってほしいよ、ほんとに。いや現実、世界中色んな所で争いや貧困に喘ぐ人々が今、いるのにどーよその発言。なんだけどさ。

2023/01/15

【おまえが俺でいいなら、おまえの『一番親しい友人』も『一番大事な恋人』も、両方俺がなりたいよ（佳人）】

エロス度★★★

堂上と佳人の恋物語。

高校の同級生だった2人の再会ラブもので、他作品の旬くんもチラッと登場するのも嬉しいサプライズ。

前半の佳人視点、後半の堂上視点でそれぞれのキャラから受ける印象が変わるのが個人的に面白いと感じ、佳人視点でスパダリな面が目立った堂上が彼の視点では佳人LOVEっぷり爆発・ヘタレな部分が目立ち、逆に自己を過小評価気味な佳人は堂上から見たら頼りになる男気溢れるキャラでした。

SEXをハッテンと称したり、場所が場所だけに熊を気にしながらの行為などラブコメな恋が非常に楽しかった♡