青薔薇アンティークの小公女(2) の商品レビュー
少女小説風味のキャラクター小説、第二巻。 主役の2人の可愛らしさ、華々しさはそのままに、周囲の登場人物たちが続々と登場する巻だった。 柔らかい文体、優しい男性キャラ、しなやかなヒロイン。読んでて気持ちのいい、爽やかな甘い香りの漂うロマンあふれるストーリーだ。 前巻よりも切なく悲し...
少女小説風味のキャラクター小説、第二巻。 主役の2人の可愛らしさ、華々しさはそのままに、周囲の登場人物たちが続々と登場する巻だった。 柔らかい文体、優しい男性キャラ、しなやかなヒロイン。読んでて気持ちのいい、爽やかな甘い香りの漂うロマンあふれるストーリーだ。 前巻よりも切なく悲しい雰囲気は増したが、メイン2人が終始ほんわかした空気感を出してるので、微笑ましさは変わらず。 妖精、紅茶、お菓子、可愛い女の子に美青年、まさに理想的な少女小説である。 女子のロマンは大切!
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俯いてばかりだったローザが前を向き、勉強もし、誰かを助けようと勇気を振り絞る姿に成長が表れていてその部分はとても微笑ましいです。アルヴィンはまだ自覚なしでちょっとぽんこつですが。メインの話はなかなか胸糞な展開で、黒幕を市中引き回しにしてやりたくなります。とはいえそれ以外は兄弟のわだかまりが少し解けてこれからが楽しみなところです。
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今回の青薔薇ちゃんは黄色いお召し物。 ちょっと春を感じました。 物語はアルヴィンの複雑な兄弟事情から始まり「リャナンシー」を巡る騒動へ。 最初の紅茶の葉の取り換え事件を伏線に、アルヴィンの実家の事業にも関わるより大きな事件へと二人、そしてアルヴィンの弟は足を踏み入れることに。 新キャラのクリフォードが、冒頭にいい人ぶりをこちらに見せてくれているので、その後のアルヴィンに対する態度も額面通り捉えなくていいのが分かるという。 何だかんだで兄好きないい弟である。 事情が事情なので、素直になれないし、過去のやらかし案件を引きずりすぎているので同情できる部分もある。 そこをちゃんとローザが見抜いているところもいい。 「リャナンシー」の方は、前述通り最初の事件が伏線になっているので、真相はこちらも割と想像がつきやすいかと。 アルヴィンもクリフォードも察してましたし。 それをどうアルヴィンが論理的に見抜き、幸運を用いて決着されるのか、またローザが目を用いてどうメンタル面から見抜くのか、事件としての見所はそのあたりになるかと。 相変わらずアルヴィンの幸運力はチート級である。 普通の人は真似してはいけない。 兄弟間の確執は解消、その一方でアルヴィンに「芽生え」の兆しが。 感情をなくした筈のアルヴィンがなぜ鼓動が早くなってしまったのか。 その気持ちの花開くところが、今から楽しみで仕方ないシリーズだ。
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2巻は、店主の過去話。兄弟や家族との関係を、ボタニカルアートの絵を持ってきた婦人の事件を中心に読み解き、拗れを少し解消させる。 相変わらず、引っかかる表現あり。が、故意なのかもと思う、絶妙なリーダビリティー。先を読みたいが読み終えるのももったいないというジレンマに陥ってしまった。 正倉院の玻璃椀か、はたまたイワキの耐熱ガラスかと言うような謎が、次巻への含みを持たせるのか、否か。楽しみ。
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