片をつける の商品レビュー
片をつける。片づける。耳の痛い言葉。 そう思いながら手に取った。隣の部屋の高齢の女性八重の部屋をひょんなことから片づけることになる阿紗。2人の交流は2人の過去を遡りながら、それぞれの過去を精算(片をつける)なから話は進む。まあ、2人ともあまりに生活感がないのが羨ましいことは羨まし...
片をつける。片づける。耳の痛い言葉。 そう思いながら手に取った。隣の部屋の高齢の女性八重の部屋をひょんなことから片づけることになる阿紗。2人の交流は2人の過去を遡りながら、それぞれの過去を精算(片をつける)なから話は進む。まあ、2人ともあまりに生活感がないのが羨ましいことは羨ましい。 片づける時間あるやろ~と、つっこみながら、読んだ 読後、片づけたら、私もいろいろすっきりするかもと思った。文中にあるように 「身のまわりのものをどんどん仕訳して、この人生でいちばんの収穫を見つけることだ」八重さんは阿紗に拾ってくれてありがとうと、残したが、阿紗も、八重に拾われたのかも。 人生の終わりに中盤にこのような繋がりが産まれるなんて。 わたしもまず片づけるか 本は無理たけどね
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片付けをテーマにしているということだ手に取ったけれど内容もぐっとくるものがあった。世代の違う2人の女性の中間にあたる自分はどちらにも共感できた。そして自分でできるうちに片付けをしなくてはと強く思った。サラッと読めるから娘にも読んでもらいたいと思う。
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「片づけ小説」というフレーズに惹かれて購入。独身女性の阿紗子は、隣に住む老人・八重の終活の手伝いをすることになる。片づけを通して見えてくる八重の、そして自分の人生。必要以上に踏み込んでこない八重のことがだんだん好きになってきました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルに惹かれて、読み始める。 読みやすいのに、時間が作れず読むのに時間がかかってしまった。 思いのほか、ラストにじーーーんとしてしまった。 主人公たちの、距離感が良い感じ。恩着せがましいかんじもなく、ちゃんとお互いを尊重している感じが、(最初の距離感だけ、ちょっといびつだけど)良かったな。 P169 「覚えているか、ばあちゃん。親に殴られてへこんでいると。ばあちゃんは言ってくれた。『殴られたからって、ののしられたからって、あんたの価値が下がるわけじゃない。逆も同じ。褒められたからって、あんたが立派になるわけじゃない。あんたはあんたのままでいい。自由気ままにおやり』」 良いこと言うじゃないか、八重さん。 ほんとうに必要なものだけ、周りにあればいい。 と思わせてくれる読後だった。
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必死にやって来た5人の子育てもほぼ手放せる感じになり、時折起こる天災などの抗えない事柄を見聞きする度に自分のこれからを考えるようになった私の心に杭が打たれた感じでした。そして、片付け、整理し、掃除しよ。
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最初は偏屈なおばあさんだと思ったけど読み終えた後には恋しくなりました。 あと、掃除しようかな!という気持ちにもなりました。
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ただの片付けの本ではなかった 物理的な片付けと人間関係の片付け 2人がどんどん変わっていくところがおもしろかった 八重さんは、脳内で夏木マリさんの湯婆婆の声で再生された 最後泣きました
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片付けとか断捨離とか興味あるし、と思って購入してもっと軽い感じの物語だと思って読み始めたら... 意外とそうでもなく。 片付けをしながら気持ちが寄り添っていく、阿紗と八重の関係がとてもよかった。 欲を言えばもっと長くこの2人の物語を読んでいたかったなと思った。
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次々と整理されていく部屋の様子は、読んでいるだけで気持ちが、スッキリしてきます。 余計なものが削ぎ落とされていくほど、自分にとって大事な物、手元に置いて置きたいものが現れてくる。 物語に出てくる二人の出会いは最悪で、性格のクセが強い八重さんだけれども、 二人の距離感や会話はとても...
次々と整理されていく部屋の様子は、読んでいるだけで気持ちが、スッキリしてきます。 余計なものが削ぎ落とされていくほど、自分にとって大事な物、手元に置いて置きたいものが現れてくる。 物語に出てくる二人の出会いは最悪で、性格のクセが強い八重さんだけれども、 二人の距離感や会話はとても心地よいと感じました。 知りすぎない。相手に求めない。自分の好きなことを好きなようにする。 そして、その人の生き方を否定しない。 こんな人間関係を築くことができたらなと思いました。 一方で、物は片付けることができるけれど、 思い出や出来事は整理できるものばかりとは限らない。全てを整理できるほど、 人は簡単じゃない。だからこそ、面白いのだと感じた物語でした。
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終活≠身辺整理 終活=身のまわりのものをどんどん仕分けして、この人生で得たいちばんの収穫を見つけること 沢山のものを積み重ね、ぎゅっと圧縮された大切なものを、自分の中から探し出す楽しみが待ってるのなら、これからの人生まだまだ楽しめそうです。
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