電力崩壊 の商品レビュー
https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/22/11/16/00506/
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エネルギー問題の全体感を掴むには良い。 ただし、中立っぽく書かれていつつスタンス強めな印象は拭えず、都合の良いファクトや推定で書かれている感じも受けた。最後の自分の事業の方向性も含めて、ホントにそうなのかな?とイマイチ腹落ちしなかった部分も多い。
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業界人には今読むべき一冊。可能な限り中立的な立場で電力システムの課題と可能性を論じ、具体的なアクションを促している。 ただし、著者が自ら示しているアクションについては拍子抜け。何もやらないよりはマシと言えるが、語ってきた改革を興すには不十分。それを読書に考えて動けというメッセージ...
業界人には今読むべき一冊。可能な限り中立的な立場で電力システムの課題と可能性を論じ、具体的なアクションを促している。 ただし、著者が自ら示しているアクションについては拍子抜け。何もやらないよりはマシと言えるが、語ってきた改革を興すには不十分。それを読書に考えて動けというメッセージと受け取った。
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【内容紹介】 エネルギー逼迫を受けた緊急出版!!複雑に絡み合った原発問題はいかにして解きほぐせるのか?気鋭の論客がエネルギーを切り口に、日本を前向きに軌道修正する道を探る意欲作。 原子力政策の不透明性や電力自由化、急速な脱炭素化政策など、国の根幹をなすべきエネルギー問題は「失策」...
【内容紹介】 エネルギー逼迫を受けた緊急出版!!複雑に絡み合った原発問題はいかにして解きほぐせるのか?気鋭の論客がエネルギーを切り口に、日本を前向きに軌道修正する道を探る意欲作。 原子力政策の不透明性や電力自由化、急速な脱炭素化政策など、国の根幹をなすべきエネルギー問題は「失策」の歴史にまみれている。平易な語り口で知られる著者が、電力政策の歴史、原発や再エネが抱える様々な課題をわかりやすく解説し、具体的な解決策を提示する。 ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆ 電力自由化により電力会社を選べるようになったことや、昨今の原油価格高騰による電気代値上げにより、エネルギーというものについて一人ひとりが考える機会が増えたように思います。日本の電力会社は優秀なので停電が少なく、電気は「あって当たり前」という感覚が根深い中、本当はそうではないことを認識する良い機会です。震災以降の日本は、今まで通りの生活を維持するために大量の財を海外に渡している事実をもっと周知し、その上で感情論ではなく地に足をつけたエネルギー政策を議論しないといけないと思います。 この本は資源のない日本のエネルギー事情と弱点、そして電力自由化・原発停止・急速な再エネ導入が今何をもたらしているかを、平易でわかりやすく記しています。 この本を読んで私が思ったことは大きく2つ。1つは、耳障りのよい言葉に惑わされて感情論に走ってはいけないということ。原発のリスクは無視できないですし、国産エネルギーでありCO2を出さない再エネで100%やっていけるならそれが理想ですが、その段階に行き着くまでの「繋ぎ」の期間において、今あるもの(石炭火力・原発)を有効活用することを迅速に進めないといけない。もう1つは、外交の重要性です。資源がない国である日本が今まで成り立ってきたのは、一重に「役に立つ国」であったからだと思います。「役に立つ」というのは、カネの面や技術提供の面などいろいろあると思いますが、自分も含め現代を生きる日本人にはその意識が薄いと思います。このまま人口減少が進めば、カネも技術も衰えていき、その先に待っているのは深刻なエネルギー危機ではないでしょうか。エネルギーが石油にシフトした瞬間から、日本は常に首根っこを掴まれている状態だということを理解し、政治家や企業の海外進出・資金拠出に対し肯定的な目を持つことが大切だと思います。
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さらっと読める本ではない。 これ一冊で日本の電力がどのような歴史を辿ってきたのかわかる。もちろん世界の情勢も。 あえて3つポイントをあげると ・なぜ日本の電力は国営じゃないのか ・ロシアがどれほどエネルギー資源大国であるか ・ロシアに頼っていた欧米がどうなっているか が、よく...
さらっと読める本ではない。 これ一冊で日本の電力がどのような歴史を辿ってきたのかわかる。もちろん世界の情勢も。 あえて3つポイントをあげると ・なぜ日本の電力は国営じゃないのか ・ロシアがどれほどエネルギー資源大国であるか ・ロシアに頼っていた欧米がどうなっているか が、よくわかった。 原子力はしんどい、という章も深かった utility3.0は一読では理解できなかった
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原子力をとめたことによる電力高騰 日本の利用可能平地面積的に再生可能エネルギーの建設が難しく、建設コストが上昇傾向にあったり、賦課金が2兆円越えと消費者負担が大きくなってきている。 消費税1%あげると2兆円の負担があるが、それよりも大きい。(消費税10%で20兆円) 2050年...
原子力をとめたことによる電力高騰 日本の利用可能平地面積的に再生可能エネルギーの建設が難しく、建設コストが上昇傾向にあったり、賦課金が2兆円越えと消費者負担が大きくなってきている。 消費税1%あげると2兆円の負担があるが、それよりも大きい。(消費税10%で20兆円) 2050年のカーボンニュートラルを達成するために、バックキャスト手法で立てた目標を達成するにはなにかブレイクスルーが必要だろうな、核融合に期待。 楽観的過ぎず、悲観的過ぎず、いざというときのコンテンジェンシープランをもつというのは、電力だけでなく人生の処世術としても重要だと感じた。
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最終章の「エネルギー敗戦を回避するには」については、そのとおりとしか言いようがない。 審議会などで、著者他、心ある有識者、電気事業の関係者などは、パニックに乗じたような制度変更案に対し、今日の事態を招く虞があることを憂慮し、懸命に警鐘を鳴らし続けたが、時の政治、メディアなどから、...
最終章の「エネルギー敗戦を回避するには」については、そのとおりとしか言いようがない。 審議会などで、著者他、心ある有識者、電気事業の関係者などは、パニックに乗じたような制度変更案に対し、今日の事態を招く虞があることを憂慮し、懸命に警鐘を鳴らし続けたが、時の政治、メディアなどから、「反動勢力」「守旧派」「利益誘導」等の誹りを受け、この「経済敗戦」を迎えてしまった。 これからどんな社会を築くか、きちんと過去と向かい合い考えていく必要があると思う。
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業界としては一般的なことが並んでいるが、色々難しい電力の問題について批判的に内容を語っているものの、じゃあどうするの?が無い。
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