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ヴォロディミル・ゼレンスキー の商品レビュー

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2023/02/16

副題にも「喜劇役者から司令官になった男」とある通り、2022年2月24日にゼンレンスキーが突然全く筋違いのものに豹変したかのようにいう風潮があるけれど、「喜劇役者」こそ頭がいいというか、勘が良くないとこなせないものだと思う。役者と司令官(もしくは政治家)では、ベクトルは違えど、ベ...

副題にも「喜劇役者から司令官になった男」とある通り、2022年2月24日にゼンレンスキーが突然全く筋違いのものに豹変したかのようにいう風潮があるけれど、「喜劇役者」こそ頭がいいというか、勘が良くないとこなせないものだと思う。役者と司令官(もしくは政治家)では、ベクトルは違えど、ベースになるような地力と反射神経を共有しているんだと思う。 しかしこの戦争は、ゼレンスキーだから逃げずに留まっているとも言えるし、ゼレンスキーだからプーチンに拳を振り下ろさせてしまったんじゃないかという気がする。この本を読むとゼレンスキーがただ単にポピュラリティだけで選挙に勝ったのではなく、そのポピュラリティを得るためにも綿密に計算していることがわかる。プーチンにしてみれば、脅してもすかしても思いどおりにならない、しかも未知の手法を用いる人間が隣国の大統領になるのは不気味だったのかもしれない。

Posted byブクログ