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戦車椅子 ―TANK CHAIR―(1) の商品レビュー

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2023/05/30

事故で殺意を向けられたときだけ意識が回復する下半身麻痺の殺し屋と、兄をなんとか回復させようと奮闘する妹の人外バトルモノ。 書店でタイトルを初めて見たときは色物かと思いきや、読んで見ると意外にも内容は真っ当なバトル物。正直、戦車椅子というアイデア自体はあまり巧く使えているとは思えな...

事故で殺意を向けられたときだけ意識が回復する下半身麻痺の殺し屋と、兄をなんとか回復させようと奮闘する妹の人外バトルモノ。 書店でタイトルを初めて見たときは色物かと思いきや、読んで見ると意外にも内容は真っ当なバトル物。正直、戦車椅子というアイデア自体はあまり巧く使えているとは思えないが、キャラ立ちの良さと展開の早さでグイグイ読ませるものがある。久々に既刊3冊をまとめ買いして一気読みしてしまった。今年の漫画賞のどれかに入ってきそうな予感。

Posted byブクログ

2023/05/05

事故により車椅子生活を送ることになった凄腕ダークヒーローのやんごとなき日常活動を描いた物語なのだが、オビ曰く「失われた兄の意識を取り戻すため、妹は彼に刺客を送り続けるーー」という設定を思わず三度見してしまった。 え、妹が送り込むの?? 読んでいくとその辺りの一応の理由も描かれは...

事故により車椅子生活を送ることになった凄腕ダークヒーローのやんごとなき日常活動を描いた物語なのだが、オビ曰く「失われた兄の意識を取り戻すため、妹は彼に刺客を送り続けるーー」という設定を思わず三度見してしまった。 え、妹が送り込むの?? 読んでいくとその辺りの一応の理由も描かれはする。曰く、’基本的に兄は植物人間状態なのだが、向けられた殺意を感じ取った時のみ覚醒状態となり、戦闘や会話などを行う事が可能。つまりリハビリの為に暗殺者を兄にけしかけるのである。’という俄には受け入れ難い超設定。街のためとか何か大義があるとかでは全くない。 ちなみに殺意を感じ取れる最大半径は500メートルくらいと判明(〈TARGET 02〉より)。更にちなみにだがこの〈02〉では敏腕スナイパーと対決するのだが500メートル距離の狙撃って実はそんなに凄くはなく、現実世界では3キロメートル先のターゲットを撃ち抜く事も出来る。しかもこのスナイパー、どういう訳か初弾は手を抜いているというスナイパーに有るまじき失態を見せている。『同志少女よ、敵を撃て』(‎9784152100641)のセラフィマが見たらカンカンだと思うよ。 ぱっと見はバイオレンスでダイナミックな車椅子での殺陣アクションを見られるのかと想像したが、どちらかと言えばツッコミを入れながらゆったり読むべき怪作の予感。 〈黒坂騰子〉の「バルブ」のシステムの詳細が気になる。本作に登場する暗殺者達はみんな最初手加減してそのままボコられる傾向があるけどなんなんだ。 是非ともギミックを出し惜しみせずに、1キャラを描き切って欲しいところ。 ところで、ぐったりしてる状態の兄のアーマーコスチュームは毎度毎度妹が着せてあげてるのだろうか? 1刷 2023.5.5

Posted byブクログ