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黒い海 船は突然、深海へ消えた の商品レビュー

4.2

85件のお客様レビュー

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2026/04/06

第58寿和丸については全くと言っていいほど無知だった。こんな理不尽な事件が起きていたとは・・・。 内容はあくまでノンフィクションだけど時系列と言い模写と言いよく練られた小説を読んでいるみたいでつい読み耽ってしまった。 伊澤氏はこの本を通して初めて知ったけど他の著書も読んでみたい。...

第58寿和丸については全くと言っていいほど無知だった。こんな理不尽な事件が起きていたとは・・・。 内容はあくまでノンフィクションだけど時系列と言い模写と言いよく練られた小説を読んでいるみたいでつい読み耽ってしまった。 伊澤氏はこの本を通して初めて知ったけど他の著書も読んでみたい。

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2026/03/28

新聞記者の著書はいつも感動する。涙が出る方じゃなく、心が動く。その徹底した粘り強い調査によって生まれるドラマのような事件の真実と背景。この本もまさにそのように感じた。 これだけの真実究明がなされてなお、未解決のまま(恐らく船を引き揚げないと証拠がないから)というのはもどかしく、他...

新聞記者の著書はいつも感動する。涙が出る方じゃなく、心が動く。その徹底した粘り強い調査によって生まれるドラマのような事件の真実と背景。この本もまさにそのように感じた。 これだけの真実究明がなされてなお、未解決のまま(恐らく船を引き揚げないと証拠がないから)というのはもどかしく、他にも同様の理由で未解決もしくは冤罪の事件があるのだろうなと容易に想像ができる。

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2026/02/14

忘れ去られてしまいそうな事故に隠された事実を丹念に追った労作である。また事故に続いて、東日本大震災にあい、原発廃炉を巡っては国と向き合う漁協長でもあった網元社長の過酷な運命には「世の中にはこういう人もいるのか」と頭が下がる思いだ。 読み終わって思うのは、こうした社会的にも意義のあ...

忘れ去られてしまいそうな事故に隠された事実を丹念に追った労作である。また事故に続いて、東日本大震災にあい、原発廃炉を巡っては国と向き合う漁協長でもあった網元社長の過酷な運命には「世の中にはこういう人もいるのか」と頭が下がる思いだ。 読み終わって思うのは、こうした社会的にも意義のある仕事がフリーの書き手によってなされていること、そのこと自体は応援したい気持ちもある一方で、組織ジャーナリズムは一体何をしているのかと疑問も浮かぶ。新聞記者は事故の原因が途中ですり替わった点にも気づきながら、なぜかそれを問題視されることがなく、著者が追い始めるまでは世間から葬り去られてしまう。お決まりの事故直後のメディアスクラムの惨状も合わせて、この国の報道機関には失望を禁じ得ない。

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2026/01/15

2008年、いわき市の漁業会社が所有する「第58寿和丸」が太平洋上で突如沈没。 漁船を沈めた正体は何だったのか? 当事者に何度も取材を重ね、徹底的に謎を解き明かそうと住著者。真実を追求するひたむきな姿勢に引き込まれて読み進めると彼女の前に立ちはだかる巨大な壁が、読み手にも迫っ...

2008年、いわき市の漁業会社が所有する「第58寿和丸」が太平洋上で突如沈没。 漁船を沈めた正体は何だったのか? 当事者に何度も取材を重ね、徹底的に謎を解き明かそうと住著者。真実を追求するひたむきな姿勢に引き込まれて読み進めると彼女の前に立ちはだかる巨大な壁が、読み手にも迫ってくるようです。 ーーーーーーーーーーー 宮代キャンパス ーーーーーーーーーーー 黒い海 船は突然、深海へ消えた https://fclib.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=2086863

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2025/11/24

ぐいぐい引き込まれて一気読み。 海難事故調査に優先順序があるとはなんたることか。しかも、今後の海の安全のために事故の原因を究明することが使命なはずの機関がこんな杜撰な報告書を出す。 人の命よりも軍事機密の方が大事なのか。

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2025/07/14

2008年、犬吠埼で起きた漁船転覆事故を追うノンフィクション。潜水艦との衝突の可能性が高いのだが、国の調査委員会の報告では波のせいにされる。 丹念に取材を積み重ねていく著者(本書が初著作)の真摯な姿が浮かび上がる。

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2025/07/06

豊富な取材と調査に裏打ちされていると感じさせる。 海難事故に詳しいノンフィクション作家はあまりいないと思うが、読者もそんなに詳しくないので、同じペースで知識を深めていけるのがよい。 この事件は本来であれば地元紙などは取り上げてもおかしくないが、東日本大震災によってそれどころではな...

豊富な取材と調査に裏打ちされていると感じさせる。 海難事故に詳しいノンフィクション作家はあまりいないと思うが、読者もそんなに詳しくないので、同じペースで知識を深めていけるのがよい。 この事件は本来であれば地元紙などは取り上げてもおかしくないが、東日本大震災によってそれどころではなくなり、忘却の危機にあった。それを著者が救った(?)ことの意義は大きい。 ノンフィクションの苦難というと商業的に成立させることの難しさがあるが、なんでも黒塗りにする日本の情報公開制度という問題点もいよいよ表面化してきたのだな。 それを補完するためにアメリカの情報公開制度を使うのがライターの腕になってくるのだろうが、それでよいのか日本社会、という話である。

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2025/06/21

この本の真髄は、生存者と居酒屋でたまたま隣り合った(宮城県の)「塩釜の海上保安部かどこかで教官をやっている人」が「だいぶその可能性(事故ではなく事件の可能性)が高いみたいなんだけど、緘口令が敷かれているんだ」と語ったということにもっとも現れている。 とすると、海上保安部では、事...

この本の真髄は、生存者と居酒屋でたまたま隣り合った(宮城県の)「塩釜の海上保安部かどこかで教官をやっている人」が「だいぶその可能性(事故ではなく事件の可能性)が高いみたいなんだけど、緘口令が敷かれているんだ」と語ったということにもっとも現れている。 とすると、海上保安部では、事件の可能性が高いということが共有されていたことになる。では、海上保安部はその事件の可能性をどこから知り得たのか? 海上保安部は、海上事故現場の初期調査などを行う、海上保安庁の一部門である。海上保安庁自身は、国土交通省の外局である。 外務省がそのウェブサイトで公開している「日米合同委員会組織図」によると、日本側委員は全部で6名いる。外務省北米局長を筆頭に、法務省大臣官房長、農林水産省経営局長、防衛省地方協力局次長、外務省北米局参事官、財務省大臣官房審議官が連なっている。合同委員会の下部に各種の分科委員会、部会が設置されていて、国土交通省が関係する分科委員会や部会も存在する。 秘密のベールに包まれていると言われている日米合同委員会。その委員会の場で米国側から正式に事故の可能性が伝えられ、それが鉄壁な日本側官僚機構を通じて現場である海上保安部に連絡されたのだろうかと、感じてしまった。

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2025/06/04

第58寿和丸が突如沈没した。ほんとに、突如と言って良いほどに。その理由は、国の報告書では波によるものとなっているが、明らかに波ではないと九死に一生を得た生存者3名は口を揃えて言う。 では原因は何だったのか。アメリカの潜水艦か。 そんなことを、色々な角度で、取材を試みながら解き明か...

第58寿和丸が突如沈没した。ほんとに、突如と言って良いほどに。その理由は、国の報告書では波によるものとなっているが、明らかに波ではないと九死に一生を得た生存者3名は口を揃えて言う。 では原因は何だったのか。アメリカの潜水艦か。 そんなことを、色々な角度で、取材を試みながら解き明かそうとする。 最終的には、原因が究明されたとはならないので、少し消化不良だが、国の不条理さを改めて思い知らされた。

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2025/05/12

新しいネタを取らなければ書けない。そんなメディアの凝り固まった常識へのアンチテーゼ、地道な取材の大切さを教えられました。

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