スプーンはスープの夢をみる の商品レビュー
スープにまつわるアンソロジー。 という紹介文とタイトルが気になっただけで借りてきた本。勝手に小説集かと思っていたら、エッセイやレシピみたいな文章が多かった。魯山人みたいな昔の人から、コロナ禍の時代やもっと未来の話まで、いろいろ。 さらっと流して読んでしまったけれど、野菜の栄養が...
スープにまつわるアンソロジー。 という紹介文とタイトルが気になっただけで借りてきた本。勝手に小説集かと思っていたら、エッセイやレシピみたいな文章が多かった。魯山人みたいな昔の人から、コロナ禍の時代やもっと未来の話まで、いろいろ。 さらっと流して読んでしまったけれど、野菜の栄養がたっぷりのスープがよく出てきて、美味しそう。寒い冬に読んだら、もっとよかったかな。
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スープがテーマのアンソロジーか、おいしそうだし整った気持ちになりそうと読了。料理本の巻頭言、詩、たぶんレシピ本のレシピ抜き部分等々、一部のチョイスがえらく攻めててやや動揺しながらページをめくりました。他に絶対ない編み方という意味では興味深かったけど。
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小説集だと思って手に取りましたが、スープについてのエッセイ集でした。 この方どなたと思う方も多く、レシピのあるものもあり、ちょっと調べながら読み進みました。
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数々の著名人のフードエッセイを集めたもの。 それぞれの文章に個性が出ていてとても面白い。フードエッセイは料理へのモチベーションも上がるし、書き手の意外な一面が見られて面白い。
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スープにまつわるエッセイなどの物語。 61人の著名人が書いたスープの記憶はどれも滋味深く、心にじわっと染み渡る。 全体的に第1章がとても良かった。 特に印象的だったのは、次の一文。 「結婚というのはあらゆる恋人から根拠を奪うので、どうしたって疑心暗鬼にならざるを得ない」(p31)...
スープにまつわるエッセイなどの物語。 61人の著名人が書いたスープの記憶はどれも滋味深く、心にじわっと染み渡る。 全体的に第1章がとても良かった。 特に印象的だったのは、次の一文。 「結婚というのはあらゆる恋人から根拠を奪うので、どうしたって疑心暗鬼にならざるを得ない」(p31) 最初、意味が分からなかったのだが、続きを読んで膝を打った。「たとえば一緒に暮らす前ならば、夫が会いにきてくれるととても嬉しかった。会いにくるということは、私に会いたいのだなとわかったから。でもいざ一緒に住みはじめると、夫は毎日ここに帰ってくる。私に会いたくなくても帰ってくるのだ」 これは、江國香織「自動販売機のスープ」の中の一節。 そして本書の61皿の中の1皿である。 さすが作家だなと感心したが、作家だけではなく様々な職業の人の文章が収録されていて、中には作家顔負けの素敵な文書を書く人もいた。 また、その人選に編者の趣味の良さが見て取れ、どこを切り取っても心温まるスープのような一冊だと思う。 彼らの経験が、人生が、出汁としてその文章に旨味を加えているのかもしれない。 もしかしたら、人生はスープのようなものかもしれない。じっくりと煮込まれる肉や野菜のように、長い年月を経て得た経験が、その人の個性になり味になるのではないだろうか。そんなことを思った一冊だ。
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なかには 全然知らない方もいて え この素晴らしいエッセイはどなたが? と思い調べてみると 写真家の奥様が書かれた ネパールの話だったり 三島由紀夫が スープは音を立てて飲むべし とか書いてたとか 山口カルメル会修道院の豆のスープとか もう 底本を片っ端から読みたくなります...
なかには 全然知らない方もいて え この素晴らしいエッセイはどなたが? と思い調べてみると 写真家の奥様が書かれた ネパールの話だったり 三島由紀夫が スープは音を立てて飲むべし とか書いてたとか 山口カルメル会修道院の豆のスープとか もう 底本を片っ端から読みたくなりますよ
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