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俺が公園でペリカンにした話 の商品レビュー

3.6

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2024/05/18

もう平山夢明ワールド前回のロードムービーを見てる感じだった。1話ずつ細切れにして読まないと精神崩壊しそうな感じ(褒め言葉)。エロとグロがいい感じでブレンドされてるので、頭の中で映像化しようと思ってもできないな、これ。

Posted byブクログ

2024/04/29

ヒッチハイクで当てのない旅を続ける主人公が出会う奇人変人変態たちの物語。まさしく平山夢明ワールド全開としか言いようがありません。 とにかくどれもこれもぶっ飛びすぎ。一気に読んでしまうと何かおかしな中毒を引き起こしそうな気がするので、少しずつ読むことをお勧めします。少し読むなら面白...

ヒッチハイクで当てのない旅を続ける主人公が出会う奇人変人変態たちの物語。まさしく平山夢明ワールド全開としか言いようがありません。 とにかくどれもこれもぶっ飛びすぎ。一気に読んでしまうと何かおかしな中毒を引き起こしそうな気がするので、少しずつ読むことをお勧めします。少し読むなら面白いけど、いっぱい読むとしんどい(笑)。 あまりにおかしなキャラが多すぎるせいで、主人公がめちゃめちゃまともな常識人に思えてくるというとんでもなく不思議な事態に陥りました。いやでも確かにこの中ではまともだし善人なんだよね……。

Posted byブクログ

2024/03/02

下劣だなあ。それがいい。読む前から分かってるし、そういうのを求めている。 下劣な様子を汚物を用いて例える表現で埋め尽くされた一冊。一つ一つの短編がどうこうという前に、下劣な表現にこんなにも幅があるのかと一つ一つの文を噛み締める感じ。 下劣だなあ。

Posted byブクログ

2023/12/29

ヒッチハイクを続ける主人公が体験するさまざまな・・・なんだろう?悪夢とは違うよな。いつものつきぬけた平山ワールドを銀河鉄道999のように旅をするロードムービー的な・・・・いうまでもなくどれもろくでもない世界です。平山ワールドだもんな。他に類がなさすぎるので、あわなければとことんあ...

ヒッチハイクを続ける主人公が体験するさまざまな・・・なんだろう?悪夢とは違うよな。いつものつきぬけた平山ワールドを銀河鉄道999のように旅をするロードムービー的な・・・・いうまでもなくどれもろくでもない世界です。平山ワールドだもんな。他に類がなさすぎるので、あわなければとことんあわないし、合致すればもうこれ以外ありえない中毒になりそうな越えちゃいけないラインをギリギリ踏み越えるようないつもの平山節。無茶苦茶ですよ。いい意味で。

Posted byブクログ

2023/12/20

少しイカれた短編集。一気に読むには消化に悪いので、少しずつ読み進めて読了に至る。イカれた世の中を見せつつ、社会の不条理を曝け出している。 ヒッチハイクをしながら、街から街へと移動する主人公が遭遇するなんとも奇異な世界の物語。

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2023/10/29

天上天下唯我独尊、我が道を邁進する圧倒的臭気立ち込める文体。たまらなくいい。そしてもうおなかいっぱいだ。

Posted byブクログ

2023/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ネットの記事でいろいろ書かれていて気になっていた本作。一つ目の話を読んで、ほんとにこんな話が許されるのか、と笑ってしまいました。しかもそれが最後の話まで続くのだから驚き。ヒッチハイクして変な運ちゃんに捕まって、放り棄てられた先でさらに変な人たちに出会ってひと悶着があって、解決しているんだか分からないオチがついて次の町へ、という流れがずっと続きますが、毎回新鮮な気持ちでどんな人が出てくるんだろうと読めるのだからすごいと思いました。 各話の感想や好きな話のことを書こうと思いましたが、目次を見返しても内容がさっぱり思い出せませんでした(笑)。

Posted byブクログ

2023/04/20

最初の話は秀逸。最初から最後のページまで声を上げて笑った。 読書でこんなこと初めてだ。 しかし、度々なんともいえないグロい描写や、どぎつい臭いが伝わってくるようなイヤな表現で顔をしかめる。 この本は是非、手元に置いておきたい。 が、中学高校の息子達が目にする本棚に置いておくの...

最初の話は秀逸。最初から最後のページまで声を上げて笑った。 読書でこんなこと初めてだ。 しかし、度々なんともいえないグロい描写や、どぎつい臭いが伝わってくるようなイヤな表現で顔をしかめる。 この本は是非、手元に置いておきたい。 が、中学高校の息子達が目にする本棚に置いておくのはどうかと思う。 これから増えるとおもわれる平山夢明の本、どこに置こうか。 思春期の頃の僕のエロ本と同じような扱いを甘んじて受けるのであろうか。 ■ とにかく表現が濃い。 読み始めの数ページで 『心根がべったり厭なもので煮凝ってるぜ』とか『誰がおまえみたいな棺桶の染みに』とか。 非常に品がない。下品すぎてもう傑作。 ■ 読んでいて、最近では滅多に思いださない自分の若い頃を思い出した。 僕が子供の頃はそこかしこに精神的な障害者が大人こどもに関わらず結構いて、僕も川原で大人や子どもの彼、彼女らとよく遊んだ。 いじわるや心理的に残酷なこともしたし、いろいろなことを教えたり逆に教えられることもあって、クラスメイトと遊ぶより心が動くことが多かったと思う。 人が少ないからか、追いやられるのか、落ち着くのか、川原や池に行くと彼らに会えた。 僕の両親はヤクザに無理矢理離婚させられて、物心がしっかりしはじめた小学3年生くらいから高校生で一人暮らしするまでそのヤクザと一緒に暮らした。 毎日ビクビクと怯えて暮らし、家が貧しく恥ずかしかったことも手伝い、小学校から学校をさぼる日々が続き、よく公園や神社、橋の下で母親が帰ってくるまで時間をつぶしたもんだ。 この時の経験から人を待つことには尋常じゃないくらいの我慢強さを発揮する。ふふふ。 17歳くらいからイラン人の元で露天商を始めて様々な人種や違う意味でのヤバくて終わってる人種とも付き合った。 ボスであるイラン人の金勘定担当兼愛人の現役銀行員いわく「彼が絶倫かつアレがデカいので気持ち良すぎてもう離れられない。いつも気づくとアレのことばかり考えちゃう」のだと会う度に行為の内容を聞かされた。 淫乱である。 良き思い出である。 あるとき繁華街の露店で指輪やらなんやらを売っていると、両手の指が合わせて5本しかない顔見知りのヤクザがフルスモ(今は懐かしいフルスモーキングウィンドウである)の車から僕をコイコイして「おいオマエ調子くれてるとどてっぱらに穴空かすぞ」と言いながら、その少ない指で器用にトカレフ(ぽかった)を僕の額にゴリゴリ押し付けたことがあった。どてっぱらと言いながら額である。 指の数や短気さ、場を読めないところ、額にあてて腹という。17歳くらいの僕に対して40過ぎたおっさんが。 もう今思うといろいろと切ない。 18〜19歳くらいまでは、あまり公には言えない様々な事情で記憶がほとんどない。 大阪や横浜のホームレス達に段ボールをもらって過ごしたり。概ね彼らは優しかった。 ということで、この本に出てくる様々な状況。 なんだか懐かしい。 こういう本読んだあと人がいる所に行くのってなんだか怖い。 昔、映画「冷たい熱帯魚」を23時頃繁華街で見終わって、エレベーターに乗ったとき、周りの人が皆殺人鬼に思えた。 生きたまま内臓を引きずり出されて、唐揚げ大に切り刻まれてしまうんじゃないかと想像して本当に怖かった。 でも僕は身長184㎝のガッチリめの体格。エレベーターの奥にいたから、周囲の人のほうが怖かったかもしれない。 その時の方達ごめんなさい。

Posted byブクログ

2023/03/18

言葉って自由! 造語が大量に出てくるんだけど、どれもなんとなく意味がわかる。 やるせない話から哲学的なテーマ、ハートフルストーリーまで様々だけど、どれもとにかく衛生的じゃない感じで良かった。

Posted byブクログ

2023/02/17

★5 脳髄が溶ける面白さ。超絶に時間の無駄で全くおすすめしない傑作! #俺が公園でペリカンにした話 ■あらすじ 主人公である「おれ」が、ヒッチハイクをして街から街へ向かうお話。 途中途中で様々な人間に会い、素っ頓狂な交流を深めていく全20編の短編集。一応エンタメ、犯罪ミステリー...

★5 脳髄が溶ける面白さ。超絶に時間の無駄で全くおすすめしない傑作! #俺が公園でペリカンにした話 ■あらすじ 主人公である「おれ」が、ヒッチハイクをして街から街へ向かうお話。 途中途中で様々な人間に会い、素っ頓狂な交流を深めていく全20編の短編集。一応エンタメ、犯罪ミステリー(だと思う)。 ■きっと読みたくなるレビュー まずね、この本を全部読み切った自分を褒めたい。 何じゃコレ… こんな本は読んだことがないし、むしろ良く単行本化したなという本。 読めば読むほど脳みそが揺さぶられて気分が悪くなる… 文章は下品で、意味不明な登場人物ばかり、物語の起承転結すら怪しいし、おそらく適当とも思える。しかし私は、他の人がどう思えど★5をつけたい。 なぜなら本作は、他にはない唯一無二の素晴らしさがあるからです。そしてなんといっても面白い。 ・言葉のセンス、文章の暴力 正直センシティブな方は読まないほうがいいです。粗暴で猥雑な言葉の数々、しかし絶妙なセンスで何度も爆笑させてもらいました。 とにかく語彙力が半端なくて、単語に含まれる微妙な意味合いに皮肉とユーモアの組み合わせが見事。この文章は平山先生でしか読めないでしょうね、素晴らしいです。 ・社会派小説 これのどこが社会派なんだという感じなんですが、突然放り出される社会への批判が強烈。酔っぱらい親父の出鱈目のように聞こえますが、みんなが臭いものに蓋をしていた問題をえぐってくる。 怒りに任せて乱雑にパンチを振り回す感じで、読者に襲ってくる。こえーよ。 本作、なにより下らないんです。馬鹿馬鹿しすぎる。 まったくもってオススメしませんが、読む人にとっては最高に面白い(と思う)作品でした。 ■刺さった短編をピックアップ ・円周率と狂帽子 こんなクソ物語なのに、少女まかろのセリフに目頭が熱い… ・わがままはわがままぱぱのんきだね 最高に最低の下らなさ、ただ最初から最後まで爆笑。 ・おまえのおふくろ地獄で犬とやってるぜ! 政治批判がヒドイ、でもなんとなく正しいこと言ってそうなところがスゴイ。 ・子供叱るな来た道だものと、こびと再生の巻 ま、最低の話です。ラストの怒りの叫びが胸に刺さる。 ・ヤトーを待ちながら このまま日本で生きてていいのかな…怒りがめっちゃ伝わってくる。 ・五十億円貯めずに何が人間か? だってさの巻 金持ちの偽善批判、読んでて腹立たしく、胸が苦しくなってくる。 ・乞食爺と黄金パンツ 経済第一主義が嫌になってくる。 芸もなく運だけで大金を得てしまった、ある界隈の人たちに読ませてあげたい。 ・チンワクとアイロニックラブンずの巻 例の流行り病対策と、愛をお金で買う皮肉さが圧倒的に悲しい。 ■推しポイント なんといっても、読み終えた後の圧倒的な無駄感。読後の心地よさなど一切ない。 合理的な社会で生きていると、世の中には役に立つビジネス書や、人生を前向きに変えられるようなエンタメがいっぱいある。これらは本当に素晴らしいんだけど、なにがどう反応していくは人それぞれ。 呑み屋で良くある自慢話やほら話、愚痴や文句、社会に溢れる低レベルなコンテンツ。一般的にはまったくもって無駄なんですが、しかし人によってはどんな効果が導かれるかは分からない。 いやー、読んで無駄だった。 しかしこの滅茶苦茶な大作に出会えた喜びは、自分にとっては宝物でしたね。 面白かった!

Posted byブクログ