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子どもお悩み相談会 の商品レビュー

3.5

17件のお客様レビュー

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2024/08/23

小説家や歌人などによる子どものお悩み相談会。 子どものお悩みというのが、子供側の事情を詳しく書いたものではなく「謙虚になるにはどうしたらいいですか?」「遅刻グセがなおりません」といった一行のみ。 だから、お悩みに対するアドバイスというより、それをテーマにしたエッセイのようなものだ...

小説家や歌人などによる子どものお悩み相談会。 子どものお悩みというのが、子供側の事情を詳しく書いたものではなく「謙虚になるにはどうしたらいいですか?」「遅刻グセがなおりません」といった一行のみ。 だから、お悩みに対するアドバイスというより、それをテーマにしたエッセイのようなものだった。参考になるかどうかは、微妙だった笑。 作家さんたちの多くは、自分の経験について語っているのが、大人として読む側はおもしろかったな。 子どもと大人、どっちが読めば共感できたり面白く感じたりするんだろう。 一番最初に「夏休みの宿題ぎりぎり派はだめ?」というテーマについての角田光代さんの回答で、小学生の時絵が好きで美術部に入っていたが、夏休みの絵画の宿題ができずぎりぎりになってくまのぬいぐるみ(茶色)を書いたら絵が黒と茶色になってしまい、教師から「きったねー絵だな」と言われ、それから絵を描いていないという話が心に刺さった。 私の小学生の時も、美術の男性教師がとても個性的な人で、児童の絵について笑いながらバカにしてた。それも他の児童に同意を求めるように言うから同級生からもからかわれるんだ。私もやられて、恥ずかしくて鉛筆で必死に絵を消して描き直したっけな。・・・まさか同じ教師じゃないよね? 私は大人だから、大人の一言がが子どもにどんな影響を与えるのかということについて、自分の苦い思い出とともに、痛感した。 あと、津村記久子さんの同級生が、教師になったから自分の学生時代のことがよくわかるようになったというのも、なるほど。そうだよね。教師は、自分の学生時代のことを思い出して「あのときのことって・・・」と答え合わせができることもありそうだ。

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2024/08/10

ささやかな悩みにスポットを当てて「悩みの達人」である作家の皆さんがこう考えたら楽しいかもとアイディアを提案、大人向けの新聞掲載を再構成されたもの。 「大人になって締切を多々抱える私は夏休み最後の日を毎日迎えるようなもの」という角田光代先生、「私はよく遅刻をする。理由はさまざまだ」...

ささやかな悩みにスポットを当てて「悩みの達人」である作家の皆さんがこう考えたら楽しいかもとアイディアを提案、大人向けの新聞掲載を再構成されたもの。 「大人になって締切を多々抱える私は夏休み最後の日を毎日迎えるようなもの」という角田光代先生、「私はよく遅刻をする。理由はさまざまだ」と言い訳を複数お持ちの高野秀行先生、「ボウリング最弱王決定戦でフェイント・ペンギン戦法」などを編み出す三浦しをん先生、「やむなく、しかたなく、生きている感じ」の高橋秀実先生、舌回し運動をおすすめする東直子先生、おやつの賞味期限管理や録画番組の後回し癖をお持ちの津村記久子先生、結局のところ自分はマナーというものがわからないという町田康先生の迷回答と、コルシカさんの子どもに戻った気分になれる挿絵で「まあ、いいか」と肩の力が抜けるような読後感。

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2024/03/18

文章には人柄が出るということがわかった。それぞれの作者(何人かの本は読んだことがあるけど)の素性は一切わからないけど、質問に答えていく回答文自体が自己紹介をしているようだった。 そして、私が普段よく思っていることが、忠実に言語化されていて勝手に爽快な自分を味わった。 個人的に...

文章には人柄が出るということがわかった。それぞれの作者(何人かの本は読んだことがあるけど)の素性は一切わからないけど、質問に答えていく回答文自体が自己紹介をしているようだった。 そして、私が普段よく思っていることが、忠実に言語化されていて勝手に爽快な自分を味わった。 個人的には、「人と人とが関係を結ぶときは、もしかしたら美点によってかもしれない。けれどその関係を深めていくのは、美点ではなく欠点なのではなかろうか。また、私たちが人間くささを感じるのは、どういうわけだか美点ではなく欠点である。」 「私は今現在『早めに終わらせ、夏休み最後まで何度も見直す派』なのだが、もちろんそんなことは言わない。そんな模範的な回答、まわりの人たちは白けるだけなのだ。『もちろんぎりぎり派だよ』、これは会話のマナー。」 の2つはまさに私の脳内の言葉をそのまま書き写しているようで驚いた、とともに似た考えを持つ人がいて安心もした。

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2023/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これを私はなぜ図書館のリストに入れていたのか。三浦しをんのせいか?エッセイを抜粋して、編集部で勝手に子供からのお悩み相談に答えるていにしたみたい。そんな作り方あり?とはいえ、基本的にはみんな面白かった。でもみんな忘れちゃうわ。短いから。

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2023/09/09

2023年39冊目。 読書って、おもしろい。 今悩んでいる事の答えに導くような言葉に出会える。 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」のことわざ。実るから謙虚にするのではなく、謙虚にするから実るのである。このことわざの本当の意味を知ることができた。 「気づきをありがとう」…世の中とい...

2023年39冊目。 読書って、おもしろい。 今悩んでいる事の答えに導くような言葉に出会える。 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」のことわざ。実るから謙虚にするのではなく、謙虚にするから実るのである。このことわざの本当の意味を知ることができた。 「気づきをありがとう」…世の中というところは気づきに満ちており、いくらでも感謝できる。まさしく、最近そんな思いをした。考え方一つで生き方が楽になると思えた言葉。 最後の「珍回答してくれた先生方」の紹介までも面白かった一冊。

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2023/07/28

作家さんそれぞれの回答にユーモアがあって、楽しく読めました。 読んだことのない作家さんもいたので、小説も読んでみたいなと思いました。

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2023/06/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

沈黙に焦る、ありがとうがないと腹が立つ、体育がだるくて嫌い、など普遍的な悩みに作家7名が趣向を凝らして答えた1冊。 とくにありがとうがない、という悩みに対し、そもそも世界で「ありがとう」をめったに言わない国の人がおり、水くさいと考える人もいるということを初めて知った。自分の考えだけだと決して浮かばない考えなので、興味深い。 その他にも「結局悩み解決してないじゃん」といったものもあったが、回答の内容が大喜利のようで面白く、こう考えればいいんだな、自分もこういうところあるなぁと楽しく読めた。 真剣な悩み解決に一役買う本ではないが、小さいコラムを読んでいるようで面白かった。

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2023/04/26

大人向けの新聞連載を子ども向けにしたというお悩み相談回答の本。 7人の作家が悩みに回答します。 お悩みがいかにも大人が考えた内容で、なんで子ども向けにしたんだろう?と思いました。 そんなわけで大人でも楽しめて、むしろ子どもには「?」じゃないか…という回答も少なくなかったです。 高...

大人向けの新聞連載を子ども向けにしたというお悩み相談回答の本。 7人の作家が悩みに回答します。 お悩みがいかにも大人が考えた内容で、なんで子ども向けにしたんだろう?と思いました。 そんなわけで大人でも楽しめて、むしろ子どもには「?」じゃないか…という回答も少なくなかったです。 高野秀行さんと髙橋秀実さんの名前が似ていて、しかもどちらもノンフィクション作家で、さらに回答も悟りを開いた感じが似ており、最後まで見分けられませんでした。 作品を読んだことがあるので見分けられたものの、回答内容でいうと角田光代さんと三浦しをんさんも似ていたかもです。

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2023/04/24

とても面白い。そして大人も人生の訓示として読むべき?ww私は読むべきだと思います。 肩の力を抜きながら生き抜く術を教えてくれています。 回答者様達は、こども向けに言葉を選んで優しい言葉で答えてくれていると思うのですが、内容はけっこう辛辣ですし的を得ています。さすが。 読んで良かっ...

とても面白い。そして大人も人生の訓示として読むべき?ww私は読むべきだと思います。 肩の力を抜きながら生き抜く術を教えてくれています。 回答者様達は、こども向けに言葉を選んで優しい言葉で答えてくれていると思うのですが、内容はけっこう辛辣ですし的を得ています。さすが。 読んで良かった

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2023/03/30

さくっと読了。 角田光代の迷回答に納得。 町田康は相変わらず、理屈っぽい。 津村記久子に親近感覚えた。

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