ワンダーランド急行 の商品レビュー
主人公は何度もパラレルワールドのゲート目指して自宅最寄駅から会社とは反対方向の急行電車に乗ります。 ワンダーランドと言えば普通はWonder Land=不思議の国ですが、読んでいるとどうもWander Land=さ迷う場所という気がします。まあパラレルワールドものですから「さ迷う...
主人公は何度もパラレルワールドのゲート目指して自宅最寄駅から会社とは反対方向の急行電車に乗ります。 ワンダーランドと言えば普通はWonder Land=不思議の国ですが、読んでいるとどうもWander Land=さ迷う場所という気がします。まあパラレルワールドものですから「さ迷う」で問題はないのですが、主人公だけでなく著者もどこかさ迷ってしまっているようです。 出だしからどうも弾まないのです。荻原さんだからどこかで面白くなるだろうと読み続け、さすがに終盤は少し盛り上がったのだけど、全体としては不発かな。脇役達がベースは同じでもパラレルワールドの環境で違いで人間性が変化するのは良いのですが、その変化幅の大きさに納得いかないまま読み進めることになってしまいました。 パラレルワールドというキーワードで書き始めたけど、落としどころに「迷った」そんな感じのする作品でした。
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誰もが、あの時ああしておけば、と思うことはあるはず。 自分の選択ならまだしも、人がした選択が自分に思いの外降りかかって知らないうちに思うのと違う選択肢をさせられていたこともあるだろう。 それで成り立つ今の人生に、少なからず不満があるのも然り。 この本では、そんなどこにでもいそうな...
誰もが、あの時ああしておけば、と思うことはあるはず。 自分の選択ならまだしも、人がした選択が自分に思いの外降りかかって知らないうちに思うのと違う選択肢をさせられていたこともあるだろう。 それで成り立つ今の人生に、少なからず不満があるのも然り。 この本では、そんなどこにでもいそうなサラリーマンが、ふとしたことから異世界に迷い込む話。 どれも、一歩何か違えばありえた世界。 最初はなんとなくだるい感じで読み進めたが、読んでいくうちに面白くなって後半は一気に読めた。 終わり方がなんとなく中途半端なのが残念。 なんだかんだ、過去にああしておけば、という後悔は無意味で、その時はその選択肢しかない、もしくはそれがベストと思ったから今があるわけで、後悔するだけ損だよ、と思わせられる。 もしくは、そう思えたなら今はそこそこ幸せと思うべきなんだと思う。
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荻原流パラレルワールドものだが、これは完全に駄作。文章が面白いので最後まで読んだが、そうでなければ途中で読むのを止めただろう。日経新聞連載だが、プロットが不完全なまま見切り発車して、書き進めたが落としどころが見えないまま連載終了したのではないかと思わせるほど不完全な内容。荻原浩の...
荻原流パラレルワールドものだが、これは完全に駄作。文章が面白いので最後まで読んだが、そうでなければ途中で読むのを止めただろう。日経新聞連載だが、プロットが不完全なまま見切り発車して、書き進めたが落としどころが見えないまま連載終了したのではないかと思わせるほど不完全な内容。荻原浩の文章や会話を楽しみたい方は読んでもいいが、それ以外であれば読む価値はほぼ無い。
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分厚いけど面白くて黙々と読んでしまった。 昔から時々見る夢にちょっと似ていて、自分の世界に戻りたい〜!!っていう主人公の気持ちがすごくよく分かった。 内容は少しトラウマになりそうだったり、今夜の夢に出そうな内容でドキドキするが、主人公のやや楽観的な性格が幸いして怖くなりすぎず楽し...
分厚いけど面白くて黙々と読んでしまった。 昔から時々見る夢にちょっと似ていて、自分の世界に戻りたい〜!!っていう主人公の気持ちがすごくよく分かった。 内容は少しトラウマになりそうだったり、今夜の夢に出そうな内容でドキドキするが、主人公のやや楽観的な性格が幸いして怖くなりすぎず楽しく読めた。
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これは面白い。 日経新聞で連載されていた小説。 サラリーマンとして、こういったパラレルワールドに迷い込むのはなんとなく楽しそうだが、家族を考えると、という感じ。主人公の場合は奥さんとうまく行ってないのがむしろ前向きになれたのかな。 東北のとある国が独立して、東北弁が共通語になって...
これは面白い。 日経新聞で連載されていた小説。 サラリーマンとして、こういったパラレルワールドに迷い込むのはなんとなく楽しそうだが、家族を考えると、という感じ。主人公の場合は奥さんとうまく行ってないのがむしろ前向きになれたのかな。 東北のとある国が独立して、東北弁が共通語になって、と吉里吉里人を彷彿とさせる(多分意図的に)。
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「あのときああしておけばなぁ」 誰でも1度どころか何度もやる後悔。 今に満足できず、辛いなと愚痴こぼしたり、旦那、嫁の不満で、あのときに別の人と付き合っていれば… 悩み、不満は尽きない今の現実。 じゃあ、あの時、別の選択をしていたら? そんな選択肢があるなかで、過去に選...
「あのときああしておけばなぁ」 誰でも1度どころか何度もやる後悔。 今に満足できず、辛いなと愚痴こぼしたり、旦那、嫁の不満で、あのときに別の人と付き合っていれば… 悩み、不満は尽きない今の現実。 じゃあ、あの時、別の選択をしていたら? そんな選択肢があるなかで、過去に選ばなかった選択を選んだ並行世界にたどり着いてしまうサラリーマンのお話です。 世界は2021年でコロナ禍の世界でイベント関係の会社に勤務するサラリーマン(40)。 ある日、仕事がしんどいなぁと思い立ち通勤中に会社に行くルートと反対のルートの急行列車に乗った。 その終点で、ふと思い立って山登りをして戻ってきたらコロナのない並行世界だった。 これが導入部分になるのですが、並行世界は時事ネタ満載で、確かに狂牛病がおさまってない世界だったらあり得た世界だろうなと思ったり、思考警察みたいなの実際にネットにウヨウヨしてるよなぁと思うなど、並行世界の情勢がしっかりできていて面白いです。 また、作者らしいコミカルな文章で、はじめはちょっと鬱陶しいなぁと思っていたところもありましたが、並行世界に主人公が行ってからは特に気にならず、むしろ楽しく読むスパイスとなりました。 私の中で本作から読み取ったことは「過去にああしておけば良かったと思う選択をすれば、今は本当に満足のいくものになっているのだろうか?」という問いがあるなと思いました。 私も過去に夢があり、その夢を追いかけ、夢破れて、その夢を諦めて今を生きている身。 もしかしたら、その夢を叶えた並行世界があるかもしれませんし、もともと夢を早い段階から諦めた世界もあるかもしれません。 偶然であれ必然であれ、私自身が何らかの選択を日々重ねた結果、奇跡的に今を生きている自分自身があって、それと同時に私以外のたくさんの人々の選択により、今の社会が形成されている。 そして、こんなことを考えながら本作を読むと思うのは、 「過去にああしておけば、今を満足できたのか?」 結局、人間は満足しない生き物なのではないか? そんなことを考えながら読んだ作品です。 並行世界の旅をする主人公を見ながら、自分自身の今と向き合う作品なんだなと思った作品。 今の自分や取り巻く社会に不満はあるけれど、それでもこの作品を読んで今が良いなと思えるのならば、きっとそれを幸せと呼ぶんだろうなと思いました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイムリープ?異世界もの。面白く読んだけど。 結局自分の世界には帰れていないと言う... 私が異世界に迷い込んだらどんなパラレルワールドが待ってるんだろ。
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日経新聞夕刊連載時に毎日コツコツと。荻原浩だし、タイムリーなコロナの物語だし、きっと面白いだろうと思って。時空間をまたぐSFモノ。といっても、難解な理論をかざしたりじゃないから、SF苦手の自分にも問題なく読み進められる。普段と違う行動を取ったことから非日常の世界に迷い込むってのは...
日経新聞夕刊連載時に毎日コツコツと。荻原浩だし、タイムリーなコロナの物語だし、きっと面白いだろうと思って。時空間をまたぐSFモノ。といっても、難解な理論をかざしたりじゃないから、SF苦手の自分にも問題なく読み進められる。普段と違う行動を取ったことから非日常の世界に迷い込むってのは、いかにもありきたりながら、コロナの有無とか、対応の仕方とか、まさに今が旬な話題に必然的に触れられていて、なかなか興味深く読めた。で、2つ目の世界あたりまではまだ面白かったけど、だんだんしんどくなってくる。そして、現世も含めた各世界の問題には何の解決も与えられぬまま、唐突に物語は綴じられる。竜頭蛇尾とまでは言わないけど、展開によってはもっと面白くなったんじゃないかと思えてしまう。 ちなみにこの感想を書いたのは、連載終了時の2021/12。だから☆評価もその当時のもの。今なら2つかな。
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