カメラにうつらなかった真実 3人の写真家が見た日系人収容所 の商品レビュー
#カメラにうつらなかった真実 #エリザベスパートリッジ #読書 真珠湾攻撃のあった日からアメリカに住んでいた日系人に起きた出来事について写真と共に語られる。マイノリティでありながら、社会的に平均より成功しているグループをモデルマイノリティという。人種じゃなくて、人として尊重し合い...
#カメラにうつらなかった真実 #エリザベスパートリッジ #読書 真珠湾攻撃のあった日からアメリカに住んでいた日系人に起きた出来事について写真と共に語られる。マイノリティでありながら、社会的に平均より成功しているグループをモデルマイノリティという。人種じゃなくて、人として尊重し合いたい。 差別から抜け出すために、どうしたらいいのか。難しい問題です。
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戦時中、アメリカで日系人がどのように扱われたか 知っておくべき真実 絵本というより、ドキュメンタリー 中高生、大人向き 2023絵本50
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真珠湾攻撃の後、アメリカ西海岸に住む12万人以上の日系人が強制収容所に収監された。この本は、この強制収容所における「真実」の様子を、立場の違う3人のカメラマンが撮影した写真から、そして写真に映らなかったものから描き出している。 強制収容に反対の立場で、アメリカ政府の不正で非人道...
真珠湾攻撃の後、アメリカ西海岸に住む12万人以上の日系人が強制収容所に収監された。この本は、この強制収容所における「真実」の様子を、立場の違う3人のカメラマンが撮影した写真から、そして写真に映らなかったものから描き出している。 強制収容に反対の立場で、アメリカ政府の不正で非人道的な行いを告発しようと撮影を試みたドロシア・ラング。彼女は、人々のありのままの姿を撮った。だが、彼女の撮った多くの写真は公開不可とされ、撮影を禁じられた場所も多かった。 自身が強制収容所に収監され、隠し持ったカメラでその内部を秘密裏に撮影した宮武東洋。そのため、ドロシアが撮影を禁じられた場所を撮ることができた。ドロシアと同様、ありのままの日々の暮らしを伝えるとともに、厳しい環境下で尊厳をもって生きる人々の姿をカメラに収めた。 強制収容に反対しなかったものの、日系人たちが解放後再びアメリカ社会に受け入れられるよう望んだアンセル・アダムス。彼は、日系人が「善良な市民」であることを示すため、懸命に働き、明るくたくましく生きる姿を撮った。逆に、アメリカへの愛国心を示さなかった者や、収容所の過酷な暮らしの様子はあえて撮らなかった。 著者は、3人のカメラにうつったものだけでなく、カメラにうつらなかったものを注意深く取り出している。ドロシアが「撮ることを禁じられたもの」、アンセルが「あえて撮らなかったもの」に焦点を当て、さまざまな証言や戦後の裁判記録を引用しながら、真実を描き出そうとしているのだ。 こうした構成が魅力的で、動きのあるイラストもすばらしく、硬い内容なのに読み物として面白くて読みやすい本となっている。6年生におすすめしたい。
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1941年12月8日に日本から真珠湾攻撃を受けたアメリカ合衆国はその3か月後、西海岸に住むすべての日本人と日系二世を強制収容所に送りました…。 3人の写真家が、それぞれ異なった立場から日系収容所に収容された人々の生活を記録しました。ドロシア・ラングは政府から命じられて収容所の様子...
1941年12月8日に日本から真珠湾攻撃を受けたアメリカ合衆国はその3か月後、西海岸に住むすべての日本人と日系二世を強制収容所に送りました…。 3人の写真家が、それぞれ異なった立場から日系収容所に収容された人々の生活を記録しました。ドロシア・ラングは政府から命じられて収容所の様子を撮影し、強制収容された宮武東洋はひそかに中の生活を撮影し、アンセル・アダムスは日系人が懸命に働く姿を全米に見せるため撮影しました。当時、アメリカにいた日系人に何があったのか、現代に伝えます。
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アメリカの日本人捕虜収容所の新しい本であると同時に、これは新しい視点の本でもあります。 カメラは真実を撮す、と信じている人もいますが、カメラマンたちは、必ずしも真実を写すわけではない、ということを知っているでしょう。 ここには3人のカメラマンが登場します。 日本人捕虜収容所に反対...
アメリカの日本人捕虜収容所の新しい本であると同時に、これは新しい視点の本でもあります。 カメラは真実を撮す、と信じている人もいますが、カメラマンたちは、必ずしも真実を写すわけではない、ということを知っているでしょう。 ここには3人のカメラマンが登場します。 日本人捕虜収容所に反対していたドロシア・ラング……。 収容されていた、宮武東洋……。 そうして、解放された日本人たちが酷い目に合うのを心配した所長に頼まれたアンセル・アダムス……。 アダムスは収容所に反対はしていませんでした。そうして合衆国に忠誠を誓い、解放された日本人たちだけを撮りました。 彼は彼なりに、日本人は平和で穏やかで我慢強く、アメリカに敵対しない市民だ、ということを印象づけ、彼らを助けたいと思ったのです。 でも、そういうわけで、この余所者に、みんなは苦しみや悲しみは見せませんでした。 さあ、そのどれが真実なのか!? という新しい問いをこの本は投げてくれました。 それだけ時がたち、風化したのだ、ともいえるし、ようやく真実を語れるときがきたのだ、ともいえるでしょう。もうそろそろ80年、たつのです。 著者のなかには日系4世の人たちもいます。 そうして、当時、軍部の検閲によって非公開だった写真が、いまはアーカイブで公開されているのも凄いことです。 それは、これは公開できない、と思った写真も、廃棄されることなく保存されてきた、ということを意味しているからです。そういう写真が、いまはスマホで即座に日本にいながらにして見ることができる! のです。 そうしてこの本自体も、差別と戦い、市民権を守り、民主主義を守ろうと思う人たちがアメリカ大陸にいるという証です。 学校は買い! でしょう。 2023/03/15 更新
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※このレビューにはネタバレを含みます
真珠湾攻撃ののち、強制収容所に収容された日本人移民、日系人。 3人の写真家の収容所との関わりの足跡を追う ・ドロシア・ラング 移民に反対であった。 アメリカ軍に依頼されて収容所の写真を撮る 撮影出来る場所でありのままの姿を残そうとした 撮影した写真のほとんどが公開不可とされる ・宮武東洋 収容所に密かにガメラを持ち込み、チャンスを見つけては写真に収めていった。 最後まで収容所に残った ・アンセル・アダムス 日系人のためでもあったが、“アメリカ”に敵対心のない“勤勉”で“笑顔”の人々の写真を撮った 〇“アメリカ”の“日系人”におこったことではなく、どこの国でも“敵”とみなされた人々に起こりうることとして。 また、おこしてはいけないこととして。
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