カルト宗教 の商品レビュー
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カルト宗教について、かなり以前から問題点が上がってきたのに日本ではずっと放置されてきていました。ようやく表面化してきて今この手の本が結構出ていると感じます。 本書はその中でも当事者にかなり近い立場である弁護士が書いた本ということで、カルト宗教ってそもそも何だ?というところから実態や問題点などが大変わかりやすく書かれていて内容は軽くはないけれども大変読みやすい。 そして行間からはカルトと以前から闘っておられる著者の怒りと決意を端々に感じました。 数々あるカルトの中でも本書は統一教会に焦点を当てています。カルト宗教全般について知りたければ本書は足りないでしょうが、問題を考える入り口としては良い一冊と思います。 巻末に相談先や提言があるのも良いと思います。
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日本って宗教の話がタブーに近い、変わった国である事を知らない方は多い。 本書は比較的旧統一教会に偏った内容なれど、ここで挙げられているカルトの条件なんて、日本でメジャーな新興宗教のかなりは含まれる内容。 うーん、日本って恐ろしい国。 平易な本なので読みやすくてお勧めしたい。
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カルト宗教 紀藤正樹 ∞----------------------∞ 過去に多くの社会的問題や事件を引き起こしてきた宗教団体「破壊的カルト」、主に"統一教会"について。 海外からの政治献金は制限されているにも関わらず、韓国発祥の統一教会がボランティアで政治を手伝っている。 宗教の自由に寛容すぎるからこそ、カルトの温床になっていると読み取れる。 カルトや宗教の全部がダメな訳では無いけど、自己啓発セミナーとか(行かないけど)、街コンとか(興味無いけど)、どこで自分がマインドコントロールにかかるか分からないので、注意したいところ。 勧誘のターゲットになりやすい人の例「健康に不安」くらいしかタイプに当てはまらないとはいえ、そこつけ込まれるとNOと言える自信が無いけど、ひねくれてて疑い深い性格はとりあえずの救い。 ただ、交友から始まったりすると断るのが難しくなったり、知らないうちにその考え方に一緒に没頭していそうで怖い。 特に何の目標もない自分に「なにかにトライしないでどうするの?」も残酷だ。「知らんわ」で突き返せるか。 【憲法 第二十条】 ① 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。 ② 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。 ③ 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。 2023/02/26 読了 (図書館)
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「坂本弁護士のおかげで(命が)助かってる面がある」と一文が心を打つ。言いたいことはゴマンとあれど、平易に分かりやすく誰にでも分かるように簡潔にまとめられた良書。
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カルトとは何か? これだけコンパクトにまとめられて読めるのはありがたい.本書はカルトと個人の関係に重きが置かれているので,政治と宗教の問題にまでは切り込んでいない.だからこそ,こう言った問題を放置して来た政治とメディアの責任は重いと思った.
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