積み木シンドローム の商品レビュー
この本を読んでいると、よくシンクロニシティが起こった。テーマが多様だからだろうけど、それでも二度、三度と続いたので嬉しかった。引用された本、途中でこれだ!と図書館で借りてきたけれど、読みきれなかった。ちなみに、ハズレだった。
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今までよりも切れ味がなくなってきているように感じた。ただ、論理的思考は相変わらず端々に滲み出ている。毎年1冊は必ずエッセイが読めて、1年を振り返る機会になるのでよい。
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苦手なものから遠ざかる努力をし、嫌いなものは避けることを学んで、自分の周辺は良いものばかりになってきた、ストレスを溜めない生活を選べる、世間知らずのままでいたいという森氏の才能が満載の本書。 「怠ける原因は、今怠けたら損だという理屈がわからない能力不足だ」に分かっているが・・・が...
苦手なものから遠ざかる努力をし、嫌いなものは避けることを学んで、自分の周辺は良いものばかりになってきた、ストレスを溜めない生活を選べる、世間知らずのままでいたいという森氏の才能が満載の本書。 「怠ける原因は、今怠けたら損だという理屈がわからない能力不足だ」に分かっているが・・・が原因で私はストレスが溜まる生活を続けているのだ。 人生において、どうしようもない事態を何度も乗り越えてきた人が今現在生き残っている、つまりは「どうしよう?」の問いの答えは「どうにかはなる」、なるほど!
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森博嗣のエッセイを読むのは前作のものから2冊め。 なにより読みやすくすっきりしている点と、物事に対面する視点、姿勢が興味深いシリーズです。 話の全部に納得がいくわけではないけれど、「そういう見方もあるのか」という発見が面白いです。 専門的な視点から現実の出来事を冷静に見据えている...
森博嗣のエッセイを読むのは前作のものから2冊め。 なにより読みやすくすっきりしている点と、物事に対面する視点、姿勢が興味深いシリーズです。 話の全部に納得がいくわけではないけれど、「そういう見方もあるのか」という発見が面白いです。 専門的な視点から現実の出来事を冷静に見据えている作者の姿に、少し気持ちが楽になるような感じもあります。 現代に生きる仙人的な発想という感じ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
森博嗣氏の年いちのエッセイ集。 コロナ後に何かを感じたのか、少し変化した日本という国、世界を、理系的な独特の視点とシニカルな表現で綴る。 聖火リレーが近所に来たら、見に行ってしまう。これって、いった人に限ってスマホで撮っているので、実際に見たということは何が定義するのだろう。相変わらずの森さん節である。「○がしたいんだけれど、△なのでできない」と言うのは、△が理由になっていて、○が不可能な状況にあること。しかし、実際は理由を排除しても実現しない。お金がないから、時間がないから、と言うのが例だが、実際にはやりたくないからなのである。 日本でコロナが抑制された理由を、日本の個人主義に求めている。他人と関わり合いの多い、パーティー大好き系民族とは違って、核家族だけで過ごすことが多い。褒めて伸ばすと言うのも科学的には否定されている。どちらかというとメリハリこそが大事で、なんでもかんでも褒めまくる必要はない。愛情こそが大事だし、それを感じることはできるんだ。 全体にわたって、新しい価値観を感じているのは、日本人、日本という国が特殊であると言うことだ。他のコラムでも言われているが、孤独であること、孤独に強いことが挙げられている。また、アメリカ、ヨーロッパでは普通のことが普通ではない。アレルギーがあるので食べないのはチョイスであって、頑張って食べるとか、我慢して食べるという類のものではない。住民票、マイナンバ、いるのか?ということを考えていないので、まず作る、作った。あとはどう使うか、は別の人だろう。免許証、時々ソーシャルセキュリティナンバーでなんでもできる、アメリカの凄さ。一度も使ったことがないマイナンバ、システム代金を大量に払ったこと以外に、効果がなかったとしたら、悲しいなと思った。一方で、マイナンバー制度を導入することで、アイデンティティとなる1つのIDが決まる。税金、社会保障、安全保障の観点では意義ありと見るが、使い方次第か。 なぜ小説家、物書きになったのか、と言うのが垣間見えて面白い。科学者は、3度の飯よりも理が好きだ、真理を追求したり、なんで?を追求することで、将来それが何かの役に立つ、世界の中で一番最初に到達できるかもしれない、そのロマンが科学だとある方が本気で言っていた。きっと、そういうものが無かったことに、気がついたのかもしれないし、小説という世界で探究していく新しい文体がそうさせたのかもしれない。英語と日本語の違いからエッセイを組み立てるものも多い。I am sorryとお気の毒とか、Just Before、寸前、直前、間際。NYだと、reach outが本当に印象的だったが、ワールドカップ時期に、footballとsoccer という言い回しの違いを、chipsとcrispsの違いをベッカムとアメフト選手が言い合うLaysのCMは秀逸だった。言語は、非常に面白い。まだまだ、英語が真の意味まで理解できるところまで行っていないのだけど、コミュニケーションしながら学ぶことが非常に多い。直接的な表現ではない日本語の話が分かりにくいという森さんのショートもそうだなと本当に思うけれど、英語の表現も決して単純ではないことがわかった。 ストレスに感じることとして、「逆に言えば」と言いつつ、逆のことを言っていないというのがあった。これはそうだよね、と思う。私自身は、「変な話、、、」というのが本当に気になる。「変な話、部長に相談しながらやった方がいいと思う」とか、変でもなんでもないので、なんぜ変な話を持ち出しているのか、と思うならから。まあ、そういう意味、というか意味はないんだよねと聞き流すのだけど、言葉を大切にしている人にとっては、絶対音感のように気持ち悪さを感じるのだろう。
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これまでのらりくらりの体だったが,時事ネタを少なからず題材に考察が明文化される.人生の余裕と優雅さが醸し出される.
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