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レッドムーダン(2) の商品レビュー

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2022/12/31

才人間のいじめを受ける武照。それを逆手にとって、いじめてきた相手にカウンター喰らわせ自分の価値を高める、という流れの2巻。 この展開が、後宮での基本になる、というのが怨念積もり積もった場所の恐ろしさであります。 鄭賢妃がいう「積もった塵は叩かねば取れぬわ」は、それまでの武照への...

才人間のいじめを受ける武照。それを逆手にとって、いじめてきた相手にカウンター喰らわせ自分の価値を高める、という流れの2巻。 この展開が、後宮での基本になる、というのが怨念積もり積もった場所の恐ろしさであります。 鄭賢妃がいう「積もった塵は叩かねば取れぬわ」は、それまでの武照へのいじめを見ているから、因果応報という考えで観れるけども、独特の理屈が働いている場所なのだなあ、とも思う。信賞必罰の苛烈さがあるからこそ、塵が積もってゆくのだし。 鄭賢妃は、今のところ公正な人物として描かれ、武照の味方のような感じですが、こ寵妃を争うライバルとなったときに、どんな存在になるのだろうか。 ま、その前に太宗李世民は亡くなるのですが。そこからの世渡りがあっての武則天への道があるので。 まだ、悪辣な部分が見えない武照。これは徐恵との関係が、大きな転機になるのだろうな。義兄弟の契りを交わした友との別れが来るのだろうなぁ、いずれ。桃園の誓いと同じ契りを交わした二人。あの誓いは、守られないんだよ。

Posted byブクログ