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結婚って何さ の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2023/01/08

たしかにタイトルからは予想もできないミステリでした。逃走サスペンスとしても面白かったです。 時代を感じさせる部分はたしかにありましたが、わたしはそれを古さというよりはTVドラマを観ているような懐かしさを感じました。

Posted byブクログ

2022/12/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ちょっとしたきっかけで会社を辞め、やけ酒を飲んでいた遠井真弓と疋田三枝子という二人のOLが事件に巻き込まれる。  バーで出会った男と一緒に高級ホテルに泊まるが、朝になると男が死んでいる。二人の女性は逃走。この殺人は、密室トリック。二人が犯人でないのであれば、どうやって密室内で殺人が起こったのか。  この密室のトリックは、死体のすり替え。二人の女性と一緒にホテルに行った人物は犯人で、他の場所で殺した死体を、二人が風呂に入っている間に持ち込んだというもの。  この作品全体のプロットは交換殺人。伴早苗は夫である伴幸太郎を、矢ノ倉文彦は妻である矢ノ倉涼子を、それぞれ殺害したいと考える。この二人は、同級生であったが、つながりはない。交換殺人を計画するが、そのつながりを、郵便局員である森川という男に見つかる。ここに、郵便法58条という条文が出てくる。  いずれも、著者が郵政省保健局に勤務し、労働組合の執行委員でもあったという経歴が生かされているという。  正直、郵便法58条うんぬんの知識は別にいらない知識でもあるが、郵便局員が、職務により、つながりのない2人の人物のつながりに気付いてしまうという展開は面白い。その郵便局員が、伴早苗と矢ノ倉文彦の同級生というのは、御都合主義的ではある。  本格ミステリ的な要素は、その程度。これに、二人のOLの逃走劇というサスペンス的要素を絡めるが、そのうち一人を第1章で事故死させ、途中で、別の男性(水木隆二)を絡める。  遠井真弓が東京から河口湖に向かう途中で、たまたま伴早苗に出会い、たまたま水木隆二に出会うというのも御都合主義  郵便局員の尾形という人物は、伴の家政婦がペラペラ内情の話すのも、時代といえば時代だが、御都合主義といえば御都合主義かな。  結婚って何さというタイトルにつながる遠井真弓のキャラクターはそれなりに魅力的ではある。  トータルで見ればどうか。本格ミステリとして面白みもあり、テンポもいい。しかし、御都合主義的な要素も多く深みはない。★3かな。

Posted byブクログ

2022/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女子二人が酔っ払って男性と知り合って三人でホテルというか旅館というかに泊まって泥酔しつつ寝て起きたら男性が殺されていた、と。現場はあからさまな密室。このままでは犯人にされてしまうので逃走。 オーソドックスな感じではありますが、1960年の作品なんですね。文体がいかにもそれっぽい感じ。これまでに何度もドラマ化もされてるんだそうで、とても人気があったんだろうなとは思いました。けどさすがに今読むとちょっと・・・まさかそのまんま交換殺人が真相とは逆に思わなかった。当時は画期的だったのだろうか? そして今回新装版のようで。あらすじもアウトロー女子二人が・・・とか書いてあって表紙もいかにもそれっぽいですが一人は速攻で退場するし、そういうミスリードみたいなのはちょっとずるいな、とw

Posted byブクログ