Rの異常な愛情(vol.2) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
R-指定が日本語ラップを語るイベントが書籍化された本著。vol1もどうかしてる熱量で面白かったので期待して読んだら今回も同じような熱量でオモシロかった。 Creepy nutsは誰もが想像していなかったところまでリーチしておりそれによるヘイトも渦巻いているが、ことR指定のラップにフォーカスを当てた場合、そこに異論はないはず。宗教上の理由でCreepy nuts の楽曲は聞けないけど、客演曲や梅田サイファーでの楽曲におけるバースを聞く限り日本最高峰のMCの1人だと思う。その裏打ちとなっているのは彼のラップに対する解析力にあると思う。 本著はその解析力がフルスロットルで発揮されており、こんなレベルでラップを解釈してる人間は本来いるべき批評側にもいない。しかもプレイヤーだからこそ言えるフロウの概念も盛り込まれているので無敵。このラップに関する知識量でインプロビゼーション性も超高いのだから鬼に金棒。そんな彼が先人に対するリスペクトをふんだんに踏まえつつ分かりやすく興味深くラップを解説しているのがオモシロいに決まっている。特に今回は2000年代を大きく支えたZeebra、Daboのクラシック二大巨頭が含まれているのだけども、この粒度で語られた文章は見たことない。ロジカルかつウィットに富んだ説明力が圧倒的でZeebraが「しゃがんだ」という表現はクリティカル過ぎた。また彼が最も得意とする韻、ライミングに特化した地元の先輩である韻踏合組合の回では水を得た魚のごとく解析していて、これもまた韻踏の歴史を踏まえた上での解説になっており読み応えがかなりあった。 また彼のラッパーとしてのattitudeも解説の中で見えてくるところもあり、ヒップホップのゲーム性に意識があることも分かった。ボーナストラックであるChico Calitoとの対談もその点で興味深かった。こういったアーカイブする作業は今後も末長く続けて欲しい。
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・今回も面白かった。 ・ある種のラップのスキルの見方がメタルの評価の仕方と似ていると思った。 ・Rは文系のためのヒップホップ入門読んでる?勉強熱心 ・ヒップホップの人は皆この文化にそれぞれの形で貢献しようという意識が強い、と感じる。ロックの人には薄い意識?
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