発達障害の人には世界がどう見えるのか の商品レビュー
発達障害のうち特に自閉スペクトラム症が「どのように感じるか」を主テーマとした一冊。 感覚が、入力・知覚・認知・情動というステップに分かれることを学んだ。また、そのステップごとの特性がある場合の説明がわかりやすかった。 ASDには錯視が起こりづらく、定型発達者に何故錯視が起こりや...
発達障害のうち特に自閉スペクトラム症が「どのように感じるか」を主テーマとした一冊。 感覚が、入力・知覚・認知・情動というステップに分かれることを学んだ。また、そのステップごとの特性がある場合の説明がわかりやすかった。 ASDには錯視が起こりづらく、定型発達者に何故錯視が起こりやすいかの理由としての「錯視は正確性より脳の効率性を重視した結果」など、なるほど〜と思った。 ただしいくつかの説明については、もう少し論理関係の詳細が必要だと感じられた。 ASDはスペクトラムであり、人によって状態像、感じ方は違うことが大前提である書きぶりが良いなあと思った。 そして、特性を発揮して活躍することは素晴らしいことだけれど、それが今度はASDの人々の中で分断を生んでしまうことはあってはならないという指摘はとても同意できるものだった。
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よい意味で「研究書」っぽくなく、とても読みやすくて、分かりやすかった。特にASD(自閉スペクトラム症)について詳しく取り上げられていた。ASDの特徴でよく言われる「木を見て森を見ず」という表現ではなく「木を詳細に見る能力がある」と解釈すれば、マイナスではなくなるという考え方に共感...
よい意味で「研究書」っぽくなく、とても読みやすくて、分かりやすかった。特にASD(自閉スペクトラム症)について詳しく取り上げられていた。ASDの特徴でよく言われる「木を見て森を見ず」という表現ではなく「木を詳細に見る能力がある」と解釈すれば、マイナスではなくなるという考え方に共感。
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目に見えない部分を、科学的に説明してくれる 解説書。 ▶︎読んでほしい人 大人の発達障害と診断された人。 ▶︎きっかけ ASDの友人のオススメ。
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ニーズには合わせていかなければいけないが、 その子だけ特別扱いするのも違うかな。 色んな特性をもつ人がいる。 ただそれだけのこと。
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異常に食べ物における好き嫌いが多いのも感覚過敏なのは知らなかった その人が持つ感覚は他人からわからないから面白い
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周囲の人の様子から学習し、カモフラージュすることは誰にでもあると思っていましたが、そうでもないのかな。 メリットもあるが、デメリットも生じる。 勉強になりました。
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内容はタイトルや帯の内容そのままです。2022年12月初版で、この日までに新しく解明された情報を強調しつつ、発達障害の人がどのように世界を捉えているか、学術的に解説していく新書。 当事者がどう上手に生きていくかという直接的な教えは薄いので、そこは期待しない方が良いです。本書はあ...
内容はタイトルや帯の内容そのままです。2022年12月初版で、この日までに新しく解明された情報を強調しつつ、発達障害の人がどのように世界を捉えているか、学術的に解説していく新書。 当事者がどう上手に生きていくかという直接的な教えは薄いので、そこは期待しない方が良いです。本書はあくまで当事者以外からは想像のしにくい当事者の感覚をシェアするものです。そこに学術的な解説を足されたような感じで、自己啓発っぽい要素はありません。 著者の発達障害に係る社会の理想像は明快で、筋が通っており非常に印象が良いです。「一人一人誰もが違う。そんな個人の違いを潰す必要のない世界であってほしい」という言葉が173ページにありますが、本当にそう思って本書を書いてらっしゃるのだろうと、文章の節々から感じます。 レビュー冒頭、新しく解明された情報が書かれてあると記載しましたが、本書は数年前に刊行された類書にはない情報が本当に多い印象です。感覚過敏は発達障害に見られる傾向として昔から言われていた印象ですが、そこに感覚鈍麻も加わり、多数のASDがこれらを併発しているという話という話はとても興味を持って理解できました。余談ですが、私は世の中がHSPブームの時、「そんな単純な話だろうか?」と半信半疑でしたが、先の情報を参照するとそこから解像度が一段上がったような感じで大変興味深かったです。 なかなか難しい箇所もあって本書の全てを理解できたわけではありませんが、不安障害とエゴセントリックの項は自分の特性に心当たりがあるのでもう少し読んで見識を深めたいと思います。
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去年の9月に読んだ井出先生の本の内容が新書になることでより分かりやすくまとめられていた。 感覚鈍麻の研究がまだまだ発展途上だったというのは意外だった。 自分の中で無意識に感覚過敏と感覚鈍麻を同じ入れ物に入れて考えてしまっていたのだと反省。 ASD者の感覚過敏な面を活かせることをポ...
去年の9月に読んだ井出先生の本の内容が新書になることでより分かりやすくまとめられていた。 感覚鈍麻の研究がまだまだ発展途上だったというのは意外だった。 自分の中で無意識に感覚過敏と感覚鈍麻を同じ入れ物に入れて考えてしまっていたのだと反省。 ASD者の感覚過敏な面を活かせることをポジティヴに評価しながらも「祭り上げることの危険性」についても触れられていて、共感できることばかりだった。 一人ひとりの違いを捉えるケースネスの考え方を大切にしていきたいと改めて思った一冊。
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読んでよかった。発達障害の人が見えてる世界、どう感じているのかを科学的に解明・解説した本。 メモ ・発達障害の分野は、研究と臨床の連携が薄い。 ・ASDの人たちは錯視が起こらない。脳の効率性を重視せず、物理的な正確性が優先される。(木を見て森を見ず) ・今後、感覚鈍麻に関する研...
読んでよかった。発達障害の人が見えてる世界、どう感じているのかを科学的に解明・解説した本。 メモ ・発達障害の分野は、研究と臨床の連携が薄い。 ・ASDの人たちは錯視が起こらない。脳の効率性を重視せず、物理的な正確性が優先される。(木を見て森を見ず) ・今後、感覚鈍麻に関する研究が進んでいく。
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結構面白かった。 発達障害を脳のメカニズムとして捉えて、具体的な説明がある部分と、逆によくある事象として、発達障害を持つ人の行動を具体的なストーリーとして見せるなど、非常にバランスの良い本。 GABAの分泌不足による知覚過剰という話は納得。 GABAは抑制系の神経伝達物質であり、...
結構面白かった。 発達障害を脳のメカニズムとして捉えて、具体的な説明がある部分と、逆によくある事象として、発達障害を持つ人の行動を具体的なストーリーとして見せるなど、非常にバランスの良い本。 GABAの分泌不足による知覚過剰という話は納得。 GABAは抑制系の神経伝達物質であり、過剰を抑制すると。ただ,これがないと、本当は無視して良いような機微な情報を知覚してしまい、非常に疲れる。 だから、それが嫌だからいつも同じ道を通りたがると。なるほど。 細かい触覚も知覚し、きのこの感覚が嫌だから食べられない、みたいなことが起こる。 定型発達者がだんだん感じなくなるような順応も起きづらい。そのため、そういうものだ、というような感覚が理解できず、普通はこうだよね、みたいなことや文脈などが理解できなかったりする。 これは一方直接的に物事を捉えるということで、本質的だったりしそうだし、うまくハマればビジネスにいきそう。 ビジネスで成功した人が発達障害が多いというのはこのメカニズムからなんだと納得。 ただ知能指数にうまく発達障害がかけ合わさった先の世界な気がしており、 知能指数が普通だったりするとこの特性は生きづらい。 この知覚過敏ということは理解しておこう。
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