それでも君を幸せにしたい(3) の商品レビュー

ときわ(著者),野呂俊介(原作)

2023/06/14

カバー裏で珠姫がデレていたのであれ、早速来るのかと思ったらこの巻で終わりだった。
筋としてはこうなると読めてはいたけど、ちょっと早かったかなあという気はする。
ギャルの子とか脇役がいい感じだったし、結構好きだったんだけどな。

2022/12/25

うさぎカフェで仮とは言え手を繋いだ事で愛姫が珠姫と耕弥を近づけようとするとは
確かに現状では愛姫と耕弥の接触を珠姫が拒否している状態なのだから、それが改善されれば耕弥との交際も上手く行く可能性が生まれるか
というか、仲の良い半身が恋人と反発している状態って好ましくないしね

珠姫もそれが判るから少しずつ耕弥と接触を増やそうというわけか
ただ二人の場合、ドキドキするだけじゃなく悪友達みたいな空気感に成りつつドキドキも生まれるから厄介なのだろうけど
手を繋ぐ行為が指相撲になって握手に落ち着くとかどういう事なの(笑)

そんなこんなだから変わらないように思えた耕弥と珠姫の距離感。それが少しずつ変化の兆しが見え始めるのがラブコメ的にとても良いです……
前々からそうなったら面白いなという視点で見るとそう見えてしまうシーンは有ったけど、25話の抱き締めは何の言い訳もできないレベル
ただ、耕弥は見てないし珠姫は隠せたつもりだからそれは明確な転換点にはならず。でも兆しにはなる

もう少し押せば何かが変わる状況、それが恋人なら何の違和感もない瞬間に訪れるなんてね
「2枚抜きだよ…バカ」はナカナカに強烈な台詞

又、珠姫との接触を増やす流れや変化を見せる珠姫の様子が耕弥の好意も変えていく流れは良いね
愛姫の半身だから自動的に好きになるのではなく、きちんと珠姫も好きになっていく様子が判る

だから28話と最終話の展開が説得力を持つわけだね
耕弥と愛姫はもう付き合っていて、耕弥は珠姫も好きになって、珠姫も耕弥を憎からず思っている。なら後は認めるだけ

珠姫への告白シーンはかつて愛姫へ向けた遣り取りの焼き直しかのよう。それがやり直しにならないのは3人の関係が進んだから
愛姫の幸せだけで入れ替わるのではなく、珠姫の幸せでも入れ替わるようになったのは3人が幸せを掴んだ何よりの証であるように思えたよ