オールロードバイク・レボリューション の商品レビュー
タイトルのオールロードバイクは、あらゆる道を走れる、いろいろな用途に使える自転車を指し、グラベルロードやスポルティーフのイメージだ。 『るるぶ』のような自転車雑誌ではがっかりしてしまう、少しマニアックな人にお勧めしたい。技術的な自転車解説本は今までもあったが、本書は少し違う...
タイトルのオールロードバイクは、あらゆる道を走れる、いろいろな用途に使える自転車を指し、グラベルロードやスポルティーフのイメージだ。 『るるぶ』のような自転車雑誌ではがっかりしてしまう、少しマニアックな人にお勧めしたい。技術的な自転車解説本は今までもあったが、本書は少し違う。技術的な裏付けの上に感覚的な表現が入り、概念として伝わってくる。 タイヤの太さやケーシングの話、振動が走行抵抗になるという話、フレーム剛性の話等、昔から日本のフレームビルダーさんが展開されていたお話が理屈づけて語られていく。文中で日本のフレームビルダーにも触れられているが、改めて日本には豊饒な自転車文化があると実感できる。 競技力の頂点や、商業的な成功には陰りがあるかもしれないが、求めれば応えてくれる自転車文化がある。あとは受け入れる姿勢を自分の内に作るだけだ。受け入れる姿勢を作るために、本書をお勧めする。
Posted by
- 1