るろうに剣心 ―明治剣客浪漫譚・北海道編―(巻之八) の商品レビュー
雹辺双vs元新撰組の永倉新八&斎藤一! 剣客兵器への内通者は元新撰組!? 伊佐川糸魚vs斎藤一! と充実の内容でした(^^)
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戦い以外に生き甲斐を感じたなら、その道を進むべきだという阿部への、斎藤の気遣いが優しい。 あれだけの数で戦ってやっと勝てたことから、髏號が強すぎた。単騎じゃ撃破は無理か。いや、斎藤の刀が健在なら行けたかな? 最後の展開から続きが気になる…。
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新撰組好きとしては、こんなにがっつり新撰組メンバー描いてくれて嬉しい反面、これって『るろ剣』だよね?と迷子になるという。 剣心の出番、最後にちょろっと。 今回の見せ場は前回から引き続きの阿部さんと永倉さん。 さすが永倉さん、めっちゃ強い! 相手がまさかの正体だったので、決めきれなかったのが惜しまれるが。 その分、事後処理もかっこいいんだ……飲み会の馬鹿発言がなければ、うん。 びっくりしたのは、宇水さんの弟弟子が、何とも悪趣味な格好で登場した点。 これあれやん、兄弟子と同様にネタにされる奴やん、大丈夫か? 斎藤さんが一時戦線離脱してしまったけど、恐らく復活した後にやられるんだろうな、弟弟子。 と、先の展開を予想しつつ。 で、不意打ちの土方さん……いやもう本当に、心臓に悪いから。
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剣客兵器髏號・雹辺との戦いの決着。次なる剣客兵器・伊差川糸魚と斎藤の因縁。山縣有朋登場と、函館動乱の始まり。 雹辺との戦い。彼の強さの描写よりも、新撰組と御陵衛士の生き残りへの挽歌でありました。幕末を生き残った自分が、明治の世で何を心に抱いて生きてゆくのか。 それを見つけ貫き続...
剣客兵器髏號・雹辺との戦いの決着。次なる剣客兵器・伊差川糸魚と斎藤の因縁。山縣有朋登場と、函館動乱の始まり。 雹辺との戦い。彼の強さの描写よりも、新撰組と御陵衛士の生き残りへの挽歌でありました。幕末を生き残った自分が、明治の世で何を心に抱いて生きてゆくのか。 それを見つけ貫き続けている斎藤。未来に歩みを進めることが理解できているのに、過去を捨てきれず煩悶を抱えていた阿部。新しい世に馴染むことを選び、誰よりも順応している加納。韜晦に心情を隠していても、過去を消し去ることはしない覚悟の永倉。自分の器を知りながら、その中でしか事を運べず、自己中毒に陥っていた前野。 登場した生き残りそれぞれの現時点での結末。 札幌新撰組哀歌シリーズは、やはり作者の思い入れの強さが出たと思います。好きです。またも宴会で回顧録じゃなくて、伝奇小説書こうとしている永倉。いい。 その後の前野との連れション。告白する前野の表情にびっくり。こんな表情描けるんだ、と失礼ながら震えました。狂気なんだけど、告白聞くうちに自暴自棄な面もあるのだな、と。だからこそ、覚悟よりも狂気の表情になったのだと。 龍尾三匹、前野の表情と筆がのっているわ。回想の昇り龍尾沢山の聖闘士星矢オマージュも含めてです。 伊差川糸魚が魚沼宇水の弟弟子という衝撃の事実。宇水は強敵ではあったのだけど、斎藤との戦いと志々雄の洞察でかませ犬になってしまったキャラクター。糸魚との戦いで、供養をしたいのでしょう。正直、宇水に憧れと言われても、作中の彼では納得はしづらいかな。 これまでの北海道編で、斎藤の強さが発揮できていないのが残念。万全な彼の強さを再び期待してます。 再び登場の山縣有朋。お上の判断と現場の判断の齟齬のために登場か。 山形にしても大久保にしても、国家というマクロで物事を考えるゆえの物言いなんだけど、そういう人は剣客兵器には通用しないのよ。今回の山縣は政治家よりも、軍人解いての言いようが強かったように思う。大日本帝国であった明治の日本の行く末。それを暗示しているような描写でした。 怖いのは、剣客兵器の個の力と、兵数という数の力が合流してしまうこと。別にそこに矛盾はないと思うんだよな。剣客兵器は大量生産できないけども、そこにあるのだから利用することはできるわけで。一つの戦場に一人の剣客兵器。それを支える質量共に充実した大量の兵士があれば、と思うのだけど漫画的な考えでは。 それを悟らせないためにも、剣客兵器には国家転覆まで視野に入れていてほしいです。 ほしい、ってどういう立場だ。
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