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やっかいな問題はみんなで解く の商品レビュー

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2023/03/27

・スティグマ:社会的関係の中でマイノリティへの理解のなさからつくられるステレオタイプ、偏見、差別のこと。公的スティグマ(第三者)、自己スティグマ(自己批判)、構造的スティグマに分別される ・被災した障害者は「みんなが復興にがんばろうとしているなか自分はしんどくてなにもできない」と...

・スティグマ:社会的関係の中でマイノリティへの理解のなさからつくられるステレオタイプ、偏見、差別のこと。公的スティグマ(第三者)、自己スティグマ(自己批判)、構造的スティグマに分別される ・被災した障害者は「みんなが復興にがんばろうとしているなか自分はしんどくてなにもできない」と自己スティグマが発生している例。また、ある人は災害後の混乱期に弱者として配慮されすぎる事で疎外感、排除感を感じる人も。これも公的・あるいは構造的スティグマといえよう。 ・「小さな声との協働は民藝である」 「実用性」用途を誠実に考えた健全な者。質への吟味や無理のない手法や親切な仕事が要求される。自然・簡素な・丈夫な安全なものが特色 「無銘性・協力性」の美を備える。無名な小さな声の人たちを中心とした住民と専門家との協力の仕事、その成果は協力的財産となり現場の知となる。 ・なぜ民藝が必要なのか? 柳は言う「天才が作るわずかなものが美しくとも、それによってこの世は美しくはならない」 ローカルな視点に根差したボトムアップ型の協働がもっと行われなければ社会は変わらないだろう。 ・「解く」とは、なによりもまずほどくことである。絡まり合った出来事、ねじれてしまった人間関係、凝り固まった自意識など。~~~~社会の変化はそうした解きほぐしとその先にある意外な結びつきから生み出されるものではないだろうか

Posted byブクログ

2022/12/26

「地域にもっとにぎわいがほしい」 「困っているはずの人から声が上がってこない」 「せっかく学んだ専門知が専門外の人に伝わらない」 災害復興、再生医療、にぎわい創出、創造教育……境界を越えて困難に立ち向かう作法と実践。 感染防止をとるのか、経済生活をとるのか──これは、立場や考...

「地域にもっとにぎわいがほしい」 「困っているはずの人から声が上がってこない」 「せっかく学んだ専門知が専門外の人に伝わらない」 災害復興、再生医療、にぎわい創出、創造教育……境界を越えて困難に立ち向かう作法と実践。 感染防止をとるのか、経済生活をとるのか──これは、立場や考え方によって意見が異なり、「みんな」が合意できる解決策がなかなか見つからない「やっかいな問題」である。 実は、問題がやっかいであることは、新型コロナウイルス感染症だけでなく、震災や台風の災害、気候変動、水不足、紛争など、どの社会課題にもあてはまる。〔中略〕 特定の学問分野の専門知、特定の現場で得た経験知だけで解決することは不可能であり、また、それらの知を寄せ集めただけでは大きな力にはならないであろう。知を力に変えるためには、学問分野や立場の違いを乗り越えた「共創」が必要である。〔中略〕 本書は「やっかいな問題」を「みんな」で解くために、どのような考え方、しくみ、場やネットワークが必要かを考察する〔中略〕  社会課題の多様さと複雑さに対して、個々の取り組みの影響力は小さく、無意味なものに見えるかもしれない。しかしながら、〔中略〕少数のイノベーターが突然現れて社会を一気に変えるのではなく、無数の無名の人びとが出会い、情報を交換し、行動をともにし、辛抱強く問題を解きほぐしながら次につなげることによって社会は変革されてきたのだ。「やっかいな問題」は、やっかいには違いないが、解けない問題ではない。重要なのは、解けるか解けないかではなく、解こうとするかしないかだ。  本書が「やっかいな問題」から目をそらさず、「みんな」で解こうとするソーシャル・ムーブメントにつながる第一歩になることを願う。 共創の作法 やっかいな問題はどこから来て、どこへ行くの 問題を問い直す――共創の始め方 成解を導く力を身につける――学びの往還 ネットワークをつむぐ――人と人とをつなぐ人の作用 社会イノベーションを教える――異文化協働体験とのかけあわせ 共創の現場 +クリエイティブ――KIITOの実践 教育 × 地元学――ともに学ぶ十津川村の中学生と大阪の大学生 アートが農村と出会うとき――アートプロジェクトの役割 小さな声――弱さが担うまちづくり

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