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優雅な生活が最高の復讐である の商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2025/01/02

お金持ちの暮らしだけではない、暮らしを豊かにする秘訣が分かるのかと思ったが、 マーフィー夫妻の周りとの関わりの中での人生史みたいなものだろうか 穏やかで美しい雰囲気は伝わった 「快適な生活とひどい仕事、ないしはひどい生活と美しい仕事。どっちかしかないよ」 間違いない

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2023/12/24

004年の新潮文庫版で読んでいるけれど、それを全面改稿しカラー図版も加わった「決定版」(新潮文庫も「決定版」とうたってはいたけどね)とうことで、こちらも読んだ。

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2023/12/10

1920年代のフランスで「古き良き」アメリカ的生活を嗜み、多くの芸術家たちに愛され影響を与えたマーフィ夫妻の暮らしと人生を描いたノンフィクション。フィッツジェラルドの憧れ嫉妬した様子やアルバムに収められた若いヘミングウェイやピカソの姿も興味深いが何より文庫サイズハードカバーの装丁...

1920年代のフランスで「古き良き」アメリカ的生活を嗜み、多くの芸術家たちに愛され影響を与えたマーフィ夫妻の暮らしと人生を描いたノンフィクション。フィッツジェラルドの憧れ嫉妬した様子やアルバムに収められた若いヘミングウェイやピカソの姿も興味深いが何より文庫サイズハードカバーの装丁が美しくて、この品のあるかわいさこそがジェラルドとサラ夫妻の魅力なんだろうと語りかけてくる。日本語だと強く響くタイトルと二人の力まない感じのギャップも印象的。

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2023/11/19

「快適な生活とひどい仕事、ないしはひどい生活と美しい仕事。どっちかしかないよ」 確かにそうかもしれません。 昔の本だけど、美しい時代のセンスの良い生活が匂い立つ描写がなかなか珍しい本。

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2023/10/31

1920年代、アメリカからパリへ移住したアーティストたちのコミュニティにおいて、その優雅な暮らしぶりと趣味のよさのために憧れの的になったある夫妻がいた。ピカソやレジェらとも交流を持ち、フィッツジェラルドが小説のモデルにもしたマーフィ夫妻のきらめくようなフランス時代のエピソードを魅...

1920年代、アメリカからパリへ移住したアーティストたちのコミュニティにおいて、その優雅な暮らしぶりと趣味のよさのために憧れの的になったある夫妻がいた。ピカソやレジェらとも交流を持ち、フィッツジェラルドが小説のモデルにもしたマーフィ夫妻のきらめくようなフランス時代のエピソードを魅力的に綴った小伝記。 フィッツジェラルドを読んだことがないので、私にとっては裏『移動祝祭日』といった感じの本書。ジリ貧を強調していたヘミングウェイとは対照的に、ジェラルドとサラは子持ちながら上手く資金をやりくりして上手に暮らしていたらしい。フィッツジェラルドが二人をモデルにしたのは『夜はやさし』で、主人公夫妻の前半生はマーフィ夫妻、後半生はフィッツジェラルド夫妻、というふうにモデルがねじれているのだという。 訳者あとがきに「マーフィ夫妻のことを『金持ちだったから優雅に暮らせたんだ』と思うのでは勿体ない」ということが書かれていて、それはその通りなんだけど、リブロポート版がでた84年の日本だからこそこの本を読んで素直に二人に憧れられたのかなとも思う。ジェラルドに給料を訊ねて、不労所得で暮らしてるという答えにポカンとしてしまうフィッツジェラルドが切ない。ジェラルドとサラの才能とは、自分たちが心地よく過ごすためにはなにが必要なのかをよく知っていて、自分たちのものさしで物事をよく見、秩序をつくりだす存在だったということなのだと思う。エイモア・トールズの『モスクワの伯爵』の「どんな喧騒のなかでも、倒れたカクテルグラスを元に戻す」というフレーズを地で行くような。 異様にギラギラしたピカソの海パン姿や、コンプレックス丸だしでジェラルドにつっかかるヘミングウェイなど印象に残る著名人のエピソード多数だが、やっぱり一番はフィッツジェラルド夫妻、特にゼルダ。 マーフィ夫妻は二人ともスコットよりゼルダを気にかけていたようで、スコットがそれに嫉妬してサラに書いた手紙も引用されている。いくつか載せられているサラ宛のスコットの手紙はエネルギーがものすごくて、マーフィ夫妻へのコンプレックスと反発心と友人相手にどうしても試し行動をせずにいられない弱さとが小説家ゆえの筆力でなんとか飲み込めるものになってる、みたいな文章ですごい。サラの返事はとても率直。嘘のないその文章から、パリのアーティストたちが強く惹かれた女性の姿が見えてくる。ちょうど100年前を生きていた人びとの精神的な豊かさを垣間見ることができた一冊だった。

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2023/10/22

『夜はやさし』は未読で、先にこちらの本を手に取った。筆者の表現によって、豊かな人物像が目に見えるようだ。読んでいて、気持ちが良かった。

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2023/06/18

優雅な生活が最高の復讐である。カルヴィン・トムキンズ先生の著書。人生に迷ったときや人生に悩んだときには読書に没頭するのがいいのかも。私の場合は人生に迷ったときや人生に悩んだときでなくても読書をするのが習慣。優雅な生活が最高の復讐であるを読むと新しい世界が見えてくる。誰だって復讐し...

優雅な生活が最高の復讐である。カルヴィン・トムキンズ先生の著書。人生に迷ったときや人生に悩んだときには読書に没頭するのがいいのかも。私の場合は人生に迷ったときや人生に悩んだときでなくても読書をするのが習慣。優雅な生活が最高の復讐であるを読むと新しい世界が見えてくる。誰だって復讐したい相手の1人や2人はいるはず。復讐したい気持ちになったら復讐するのではなくて優雅な生活を送る、

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2023/05/14

「優雅な生活が最高の復讐である」hanmoto.com/bd/isbn/978480… 最高だ。わたしはやっぱり1910年代パリー1920年代アメリカとその後のニューヨーカー誌作家が読書体験上の一種の青春期なんだな。夜はやさしの誕生裏話やパリでの錚々たる作家たちとの交遊ゴシップ、...

「優雅な生活が最高の復讐である」hanmoto.com/bd/isbn/978480… 最高だ。わたしはやっぱり1910年代パリー1920年代アメリカとその後のニューヨーカー誌作家が読書体験上の一種の青春期なんだな。夜はやさしの誕生裏話やパリでの錚々たる作家たちとの交遊ゴシップ、家族にふりかかる悲嘆とキャリア。良本◎

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2023/02/26

1920年代、そのライフスタイルで多くの文化人に刺激を与え、慕われたとある夫婦の暮らしぶり。 フィッツジェラルドの作品を読んでみたくなる。

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2023/02/14

「優雅な生活が最高の復讐である」というタイトルに惹かれて購入。 今から約100年前の実話を著者が聞き取ったもの。激動の時代の流れとその中で夫妻がどのように生きたのかが描かれている。ただ、歴史の授業などで知り得たことではなく、その中でいかに生活していたかが書かれていて、その時代を生...

「優雅な生活が最高の復讐である」というタイトルに惹かれて購入。 今から約100年前の実話を著者が聞き取ったもの。激動の時代の流れとその中で夫妻がどのように生きたのかが描かれている。ただ、歴史の授業などで知り得たことではなく、その中でいかに生活していたかが書かれていて、その時代を生きた人の人生に思いを馳せた。知っている歴史上の人物との交流がたくさんあり、これを知った上で登場する芸術家達の作品を今までとは違う観点から観ることも出来るだろう。慣れない横文字の人物名がたくさん出てくるので、混乱しがちだが、どんなことをした人か確認しながら読むのも面白かった。残念ながらフィッツジェラルドの「夜はやさし」を読んでいないので、読んでからまた再読するのもいいだろうと思った。

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