アメリカ教育使節団報告書 の商品レビュー
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戦後GHQの占領政策の中、教育改革の指針策定のため米国から呼ばれた調査団の報告書が本書。今でも、いや今だからこそ価値を持つ教育理念満載の書。戦後、この指針に依拠する教育が日本で存しなかったのは勿論、米国ですら実現しなかったのではないか。また日本に即せば、批判的精神を滋養する教育(特にその精神が有益に作用する後期中等教育以降)を実行できず仕舞い。◇ただ、この報告書に対抗し表意文字の漢字を保持したのは後世に得難い価値(文化的価値ではない面。速読の容易さ、読書による意味理解の簡明、読字障害の少等)を残したか。 1979年刊行。原本1946年刊行。
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今ある制度,そして未だに実現されていない理想について,随所に触れられていて,興味深く読むことができました。同時に,戦後すぐに出されたとは思えないくらい,「新鮮さ」がありました。裏を返せば,それほど教育制度の設計や議論はゆっくりと,進んでは戻り,進み,・・・と繰り返しているのでしょ...
今ある制度,そして未だに実現されていない理想について,随所に触れられていて,興味深く読むことができました。同時に,戦後すぐに出されたとは思えないくらい,「新鮮さ」がありました。裏を返せば,それほど教育制度の設計や議論はゆっくりと,進んでは戻り,進み,・・・と繰り返しているのでしょうか。
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