江戸パンク！国芳・芳年の幻想劇画 の商品レビュー

春木晶子(著者)

2023/07/16

この手の絵を観たことのない人には驚くべき内容だと思うし、決して悪くはないのだが、私はもっともっとパンクに出来るはずだと思ってしまうなぁ。

2023/01/05

江戸時代後期に、荒々しく鮮やかでエネルギーに満ちあふれすぎた浮世絵が多数描かれた。これらをパンクと呼んで紹介してくれる画集。本から溢れてくる躍動感、色鮮やかさ、迫力が凄まじい。
個人的に特に気に入った絵は以下だけど、どの絵にも圧倒されてしまった。
・諸国瀧廻り下野黒髪山きりふりの滝（葛飾北斎）:日光の霧降の滝の絵。水の美しさと奇怪な形状が印象的。
・蒙古賊船退治之図（河鍋暁斎）:蒙古襲来の生々しさがエグい。
・源頼光四天王土蜘蛛退治之図（歌川国芳）:源頼光と四天王らが土蜘蛛を退治する絵。土蜘蛛のキモさを際立たせた絵と、ユーモラスでシュールな化物の絵の2つある。
・兄川大合戦之図（歌川国輝）:織田信長と浅井朝倉が激突した姉川の戦いを描いた図。赤色の迫力に圧倒される。