現代書道クロニクル(2) の商品レビュー
読売新聞文化欄に月一掲載されているコラムを編んだ「現代書道クロニクル」の第二巻、コロナ期間を含む 2017年から2022年までの書道会の動きを展覧会を中心に紹介する。 書道には良くも悪くも「流派」があり、どの流派が賞を取ったの、芸術院会員に選ばれたのと、その勃興を追いかけるには...
読売新聞文化欄に月一掲載されているコラムを編んだ「現代書道クロニクル」の第二巻、コロナ期間を含む 2017年から2022年までの書道会の動きを展覧会を中心に紹介する。 書道には良くも悪くも「流派」があり、どの流派が賞を取ったの、芸術院会員に選ばれたのと、その勃興を追いかけるには必携の一冊。 また、「線に強さがある」「空間の響きが素晴しい」など抽象的なことを言って「読めなくてもいい」という前提に立つ近年の日本書道が、「まず書いてある文言・意味が大切」という中国書道からの影響を受けて、徐々に「読める書」「文芸と筆致による総合藝術としての書」に回帰しつつあるという嬉しい傾向も語られる。
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