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魔女たちは眠りを守る の商品レビュー

3.6

27件のお客様レビュー

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2024/07/02

身近なようなファンタジーのような。 長い時を生きる魔女だからこそ見えるもの。 良いことも悪いこともすべて。 不思議な感じと切ない感じと ゆっくりしっとり読みたい作品。

Posted byブクログ

2024/03/20

現代日本でこっそり生活する魔女たちのお話。 どのお話も心温まるものばかりでとてもよかったです。何話かは泣きながら読んでいました…。電車とか外で読む際は要注意。 雨のお話が一番好き。

Posted byブクログ

2024/03/07

タイトルに惹かれて読んだものの、 思ってたのじゃない…と言う感じでした。 魔女ではない者たちの非力さが辛かったです。 他の方が書かれているように、 回りくどい言い回しが私も苦手でした。 おおよそ5時間ちょっとで読める文量のようですが たぶんもっとかかったと思います。

Posted byブクログ

2024/01/29

表紙とタイトルに惹かれて買ったほど、世界観や魔法使いというモチーフ、エピソードはとても素敵なのに、とにかく文章が苦手でした。 説明くさいくどさと、三人称視点のわりには心の声が大きすぎるのとで、ファンタジー好きなのになかなか物語に入り込めず、読み進めるのに苦労しました。 高校生ぐら...

表紙とタイトルに惹かれて買ったほど、世界観や魔法使いというモチーフ、エピソードはとても素敵なのに、とにかく文章が苦手でした。 説明くさいくどさと、三人称視点のわりには心の声が大きすぎるのとで、ファンタジー好きなのになかなか物語に入り込めず、読み進めるのに苦労しました。 高校生ぐらいまでだったらもっと素直に読めたかもしれません。

Posted byブクログ

2024/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

悲しみと優しさが絶妙にブレンドされてて良い   ファンタジーだけど、魔法のような力が存在すると思うと日々を楽しく過ごせそう 戦争で理不尽な命の失い方をしている人も現在もおり、自分の日常がこんなにも当たり前に平和である事が奇跡的であることに感謝しかない 胸がギュッとなり涙が溢れたサンライズ・サンセットが好き

Posted byブクログ

2023/11/28

表紙と題名が素敵でずっと読みたかった本。 実際に本物の魔女が出てくるお話。 外国のファンタジーではなく、日本的で、不思議な雰囲気。 「眠りを守る」という題名のように人間を愛し、見守り続ける魔女達のお話。

Posted byブクログ

2023/10/13

人の子の暮らしのすぐそばで、長い時を生きる魔女たちは暮らしている。魔女たちにとって人の子の一生は一瞬のものだけれど、それでも、出逢った人たちのことを魔女は忘れない。人の子のささやかな想い、懸命な願いを陰日向に支える魔女たちは、儚い命の思い出を優しく暖かく抱きしめ、魂の眠りを守る。...

人の子の暮らしのすぐそばで、長い時を生きる魔女たちは暮らしている。魔女たちにとって人の子の一生は一瞬のものだけれど、それでも、出逢った人たちのことを魔女は忘れない。人の子のささやかな想い、懸命な願いを陰日向に支える魔女たちは、儚い命の思い出を優しく暖かく抱きしめ、魂の眠りを守る。 生きることへの愛に溢れた作品。人間を愛おしく思う気持ちが湧き上がってきて切なくなる。

Posted byブクログ

2023/10/05

最初から最後までみっちりと魔女のあたたかさが詰まっている。 私も何かに守られているのだろうな、と強く思える。 人の環境も人生もくるくると変わるけど、心の中でずっと変わらないものもある、とまた教えられた気がする。

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2023/09/10

目に見えない存在を信じる事は、とてもあたたかく平和をもたらす事なのだと思いました。 生きる年月がとても長い魔女。それに比べたら人間の生きる時間はとても儚い。けれども、時の流れの中でたくさんの命が理不尽にも奪われる過去がある。それでも魔女は手を差し伸べ、いつの時代も見守り祈っている...

目に見えない存在を信じる事は、とてもあたたかく平和をもたらす事なのだと思いました。 生きる年月がとても長い魔女。それに比べたら人間の生きる時間はとても儚い。けれども、時の流れの中でたくさんの命が理不尽にも奪われる過去がある。それでも魔女は手を差し伸べ、いつの時代も見守り祈っている。安らかな夜が訪れるように、と。 魔女を見たことはありませんが、その存在はいると思う。いると思う。それだけでも、何かに守られている気がするのは、もしかしたら魔法なのかなと信じたいです。

Posted byブクログ

2023/07/29

☆4.0 一冊を読む間に、三日月町が自分の中に広がっていくような体験ができた。 "あなたのことを愛しているよ"という囁きが聞こえてくるような素敵な作品でした。 「遠い約束」 古い港町。 かすかに潮騒がバックグラウンドに流れ、桜の優しい桃色の花びらがその風に...

☆4.0 一冊を読む間に、三日月町が自分の中に広がっていくような体験ができた。 "あなたのことを愛しているよ"という囁きが聞こえてくるような素敵な作品でした。 「遠い約束」 古い港町。 かすかに潮騒がバックグラウンドに流れ、桜の優しい桃色の花びらがその風に乗り町へと舞い散る季節。 ナナセは大きなトランクを提げて黒猫と共にこの町へ久しぶりにやってきた。 ある日、水辺の夜闇に吸い込まれそうになっている女性に呼びかける… とても大事な思い出さえ、さみしい思いが重なるとみえなくなってしまうものだから。 こうしてひとつひとつを重ねながら生きる姿を魔女は見守っていてくれると知った今なら、きっともう忘れることはない。 「天使の微笑み」 古い港町の寂れた裏通りにある『バーバヤーガ』という建物は魔女たちの住処だ。 赤髪の魔女七瀬はこの建物の住人となった。 管理人は建物で店を開いている銀髪の魔女ニコラ。 自らのことはあまり話さない魔女たちだが、シチューをおすそわけがてらニコラはある話をはじめる… 魔女の消え方がとてもさみしく思える。 それでも、いつか差しのべた手を取ってくれた誰かが、覚えていてくれるなら。 切ない気持ちとホッとする思いが込み上げた。 「雨のおとぎ話」 ハンバーガーショップで働く空哉は、人との関わりを楽しんでいる。 お年寄りのお客様との会話から自分の祖母の笑顔を思い出す。 泣き虫だったころ、海辺の町で祖母と一時期共に暮らしたことも。 そのお礼をきちんと伝えていなかったことに気づいた空哉は祖母に会いに行こうと決めた… とても好きな一編。 大好きで大切なおばあちゃん。 日常にまぎれて会いに行けなくても、思い出す日が少なくなっても、心の根底にいつだっておばあちゃんがいたんだろうな。 今だから見えるおばあちゃんの思いも全部、きらきらきらきら心で輝き続けるでしょう。 「月の裏側」 三日月町の商店街には七瀬のお気に入りの佐藤時計店がある。 ひときわ古い造りのたたずまいの美しい時計店で、二階には子供たちに向けての小さな図書館も開設している。 小さな図書館のアルバイトの大学生に、今はなくなってしまった七夕の夏祭りの話を聞いた… 自分とは違う存在とだって、お互いを思い続けることはできる。 同じ時間を、同じ気持ちを共有できたことは、それだけの大きなエネルギーを持っているんだから。 「サンライズ・サンセット」 8月半ば、大事な人に会うために彼方の海からこの町に人々は帰ってくる。 『魔女の家』を営むニコラの元へも、記憶にあるものたちが顔を見せる。 幸福に生きた猫、トランペットを吹くタクシー運転手、かつて夏休みの宿題を出した少年。 彼らにはどんな再会が待っているのか… お盆の頃に人知れず帰ってくる人たちが、こんなにも優しい気配にみちていてくれたら嬉しいなあ、と笑顔になった。 「きっとみんな永遠なの。魂も、大好きだって想いも」 この言葉に撃ち抜かれた。 「ある人形の物語」 ある田舎の小学校にはアメリカから贈られた友好のための人形が飾られていた。 しかし戦争がはじまり、一人の先生によって人形は壊されないようにと森に隠された。 心がうまれた人形はある日森に迷い込んできた女の子と出会った。 それが人形にとっての長い長い旅の始まりだった… 誰かに大切にされたものは、きっと何かを大切にすることを知っている。 ものに宿るほどの想いは、きっと形にしたら優しくて強い美しいものになるんだろう。 「貝の十字架」 海辺の町にクリスマスがやってきた。 光に彩られる木々たちを眺めながら、七瀬は小さな桜色の貝細工のメダルを取り出した。 このメダルをくれたのは、七瀬の幸せを心から祈ってくれた人だった。 大切な故郷とそこで一緒に暮らした愛する人々、そして自らのルーツを心にうかべる… 私達の眠りを守ってくれる彼女たちにはたくさんの経験があって、痛みも辛さも只人が持つもの以上にあったはずだから、こんな奇跡がおこる日があって良かった。 そして私も彼女たちの幸せをここで祈ろう。

Posted byブクログ