弁護士のためのイチからわかる離婚事件対応実務 の商品レビュー
有用性、微妙。 離婚手続きの流れを追いながら論点についての知識を学ぶだけであれば、むしろ素人さん向けの本、森・森元先生や中里妃紗子先生のご著書の方がはるかにわかりわすい。他方で弁護士向けの実務者としては不十分すぎる。暗黙知を言語化するノウハウの提示も少なく、「〇〇と扱われることが...
有用性、微妙。 離婚手続きの流れを追いながら論点についての知識を学ぶだけであれば、むしろ素人さん向けの本、森・森元先生や中里妃紗子先生のご著書の方がはるかにわかりわすい。他方で弁護士向けの実務者としては不十分すぎる。暗黙知を言語化するノウハウの提示も少なく、「〇〇と扱われることが多いです」という記載についても根拠となる先例や権威ある文献の引用がほとんどないため、先例や文献に探索を広げることができない。新人弁護士向けの入門書でそういう他の文献へのレファレンス的な機能が弱いというのは、あまりに不親切では? あとやたら古い判タを引用しているのも気になる。母親優先の原則とか建前的には否定されてるんじゃないの、直近の家裁実務では???母性優先原則とか監護の継続性という判断要素に置き換わってるよね?情報源古くない?今の時代に世に出して大丈夫なやつ?????? 解決手段の選択とか受任通知の出し方とか参考なる部分が少しではあるけどあったので、星一つにはしなかった。
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