おもみいたします の商品レビュー
5歳で視力を失った17歳のお梅。揉み師としての技量に優れ、お梅による治療の順番待ちは引きも切らず一年先になるという。そんなお梅の元に急ぎの依頼が舞い込む。瀬戸物屋のお内儀・お清の屋敷を訪ねた事から、相生町で起きた女殺しの下手人探しに関わる事になり…。最近時代小説が気になる。出来れ...
5歳で視力を失った17歳のお梅。揉み師としての技量に優れ、お梅による治療の順番待ちは引きも切らず一年先になるという。そんなお梅の元に急ぎの依頼が舞い込む。瀬戸物屋のお内儀・お清の屋敷を訪ねた事から、相生町で起きた女殺しの下手人探しに関わる事になり…。最近時代小説が気になる。出来ればあんまり難しくなくて人情味を感じられるものが良いなと思っていたら当たりの作品見つけた。ミステリ仕立てなのも好み。そして人ならざる十丸と先生の存在が優しく頼りがいもあって、でも出会いは切なく…。面白かった~。
Posted by
盲目の若き揉み師、お梅。見えないからこそ、気配を感じる能力に長けている。 頭の中で話ができる犬や、鼠の師匠と、少しファンタジーあり、殺人事件の犯人を気配で読み解くなどサスペンスあり。 物語としてはとても読みやすいが、犯人に行き着くまでの後半が少し長かった。
Posted by
人は愚かで、恐ろしい。この本から、人間の暗い部分が絶妙な語り口、物語から伝わってきた。著者は良い面も、悪い面も、よく人間を観察してるのだなと思った。
Posted by
主人公は、腕が良いと評判の、盲目の揉み師。他の人の目には、白い犬と天竺鼠にしか見えないが、実は、この世のものでない妖(あやかし?)の力を借りて、治療を行っている。そんな不思議な揉み師の施術を受けて、回復して本来の自分を取り戻す大店の女将。その周りで起こる残虐な人殺し。そこで、盲人...
主人公は、腕が良いと評判の、盲目の揉み師。他の人の目には、白い犬と天竺鼠にしか見えないが、実は、この世のものでない妖(あやかし?)の力を借りて、治療を行っている。そんな不思議な揉み師の施術を受けて、回復して本来の自分を取り戻す大店の女将。その周りで起こる残虐な人殺し。そこで、盲人特有の観察力で、十手を預かる親分と協力して犯人を突き止めるお話。 設定も斬新で、とても面白かった。親分とコンビで、困ってる人を助け(体も心もコチコチに凝ってる人は、今も昔もたくさんいる).難事件を解決するようなシリーズものになったらいいな、と思った。
Posted by
盲目の若き女性のお梅。 揉み治療法を生業に、凝った身体に触れるだけで、痛みの原因や心の動きが読めると、人気である。 私の知っている昔は、年齢のいったマッサージ師を按摩さんとよんでいたけど、江戸時代は、揉み師と言っていたのだ! 作者 あさのあつこ氏の 小説の出だしから、お梅と十丸...
盲目の若き女性のお梅。 揉み治療法を生業に、凝った身体に触れるだけで、痛みの原因や心の動きが読めると、人気である。 私の知っている昔は、年齢のいったマッサージ師を按摩さんとよんでいたけど、江戸時代は、揉み師と言っていたのだ! 作者 あさのあつこ氏の 小説の出だしから、お梅と十丸の関係と 十丸が何者なのかと、気になり、読む頁が、進む。 作者の構想の仕方が、上手い! そして、話題を今津屋のお内儀 お清へと、展開して行く。 お清の主人が、昔付き合っていた女性が亡くなるのだけど、岡っ引きの仙五朗が、お梅と同様に、洞察力が鋭い! しかし、江戸時代の小説と思っていたのだけと、十丸や 天竺鼠の先生など、摩訶不思議な 妖怪?が登場してくる。 面白さ、ファンタジー感で、殺人事件を解決して行くのだけど… 読んでいて、人生の重圧を感じてしまった。 今津屋の主人与三郎は、産まれた時から、この店を継がなくては行けない、そして結婚したお清は、店の跡継ぎを、産まなくては、行けない。 身の回りの世話をしていたお加代は、初めては、忠実に仕えていたのに、歯車を違う方向へ回してしまった結果である。 皆、何かしら 背中に 背負っている荷物があるんだと! 最後は、お梅が 盲目になった原因。 これもファンタジー要素一杯! そして、お梅が、又、実家に戻る事が出来るのかと期待感を持たせながら終えている。 続編への道筋なのだろうか?度思いながら見終えた。
Posted by
天才揉み師のお梅さんに私も揉んでもらいたいです。彼女には私はどんなイメージにとらえられるのだろう。十丸が狼っぽくてかっこいいなあ。
Posted by
読み終わって思ったこと。あー私も施術してもらいたい。ある日、突然視力を失った少女、人の身体をもみほぐす術を身につけ独り立ちしていく。 施術の場面を読んでると、本当に気持ちよさそうで、思わずリフレクソロジーの予約を入れてしまった。登場人物にも工夫がしてあり、一気読みだった。
Posted by
盲目の揉み師、お梅さんが、凝りとともに事件も解決するシリーズになると思われる。 とにかく肩首の凝りがひどい私のところにもお梅さん来て欲しい。頼む。
Posted by
江戸の市井もので、自立した若い女性が主人公で、若干の怪異を含み、謎を解き事件を解明するという仕立ては宮部みゆきを彷彿とさせる。 主人公のお梅に加え、脇に先生、十丸、目明しの旦那と役者は揃ったが、続編は出るだろうか。
Posted by
- 1
- 2