子どものことを子どもにきく の商品レビュー
年に1回の息子さんへのインタビュー。3歳から10歳まで。文字も時間も場所もわからない世界で生きている3歳。迷子体験を語る5歳。教科書を語る9歳。誘導せず大人の立場を利用せず子どもと対話すること。どれもおもしろい。大人になってネイチャーガイドになった息子さん。人の根っこってきっと子...
年に1回の息子さんへのインタビュー。3歳から10歳まで。文字も時間も場所もわからない世界で生きている3歳。迷子体験を語る5歳。教科書を語る9歳。誘導せず大人の立場を利用せず子どもと対話すること。どれもおもしろい。大人になってネイチャーガイドになった息子さん。人の根っこってきっと子どもの頃に作られる。邪魔はしたくない。伸びたいように伸びたらいいと思う。
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どの子もそうなのだろうが、言葉は喋れるようになったけれど、論理的ではなく支離滅裂。そのくらいの時期が一番面白い。我が子が話せるようになったら、記録してみたいなと思った。
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初版は26年前。 この本は内容は覚えていなかったが、おそらく一度読んだことがある。 子どもとの会話の内容に特別突飛なものはないので、今読んでも印象に残る話題はない。 2000年に文庫化されているが、2022年に再編集して、ちくま文庫から再文庫化された。 ちくま文庫のためのあとが...
初版は26年前。 この本は内容は覚えていなかったが、おそらく一度読んだことがある。 子どもとの会話の内容に特別突飛なものはないので、今読んでも印象に残る話題はない。 2000年に文庫化されているが、2022年に再編集して、ちくま文庫から再文庫化された。 ちくま文庫のためのあとがきが15ページ程あり、40歳近くなった子供たちの様子が書かれている。 親父からインタビューを受けた子どもの隆は、自然を相手にする仕事(ネイチャーガイド)をしている。 高3の時、環境系学科のある大学を探していたが、アウトドアで働く者を養成する専門学校があるのを知り、机上の知識より実践だと専門学校を選択している。 隆の2歳上の姉は高校の時韓国に興味を持ち、韓国語が学べる都内の学校より現地に行くのが良いと考え韓国に渡り、韓国語を習得するとソウル大学に入学する。 現地に行って若者が使う今の言葉を身につけることは意味があり、通訳も翻訳もできるようになっている。 本の内容よりも、2人の子ども達が "実践主義" で逞しく成長していることに感心した。
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おもちゃ作家・児童書作家さらにはストーリーテラーとして活躍する筆者(わたしにとってはおはなし迷路の作者としていちばんおなじみ、子らはおかべりかさんの絵がついた「はしれカネイノチ」の作者といえばいちばんピンとくるかな?)が、自分の息子に3歳から10歳まで毎年一回のインタビューを続け...
おもちゃ作家・児童書作家さらにはストーリーテラーとして活躍する筆者(わたしにとってはおはなし迷路の作者としていちばんおなじみ、子らはおかべりかさんの絵がついた「はしれカネイノチ」の作者といえばいちばんピンとくるかな?)が、自分の息子に3歳から10歳まで毎年一回のインタビューを続けてまとめた本。おもしろくてあっというまに読み終えた。迷子になったときの心境や教科書についての意見など、筆者も「勉強になる」とうなりながら聞いていたが、なるほどと学ぶことの多いインタビューになっていて、保育者としての勉強もした人だけあって話を聞く距離間や受け止め方がうまいし、本にするにあたっても子ども(当事者)への配慮を第一にしているのもさすが。この体験を振り返って著者が得た感慨(人間の人生とことばについて)は私自身のぼんやりもっていた気持ちともよく合っていて、このように共有してもらえたのはありがたいことだった。 それにしても、もっとはやくこの本にであっていたら、わたしも子ら3人のインタビューをしておけたのにと悔やまれる。そのときどきの発言はなるべく記録するようには心がけていたけれど、こういうスタイルは考えられなかった… 単行本は1996年、岩波書店「今ここに生きる子ども」シリーズの一冊として出て、2000年に新潮OH!文庫入。 今回、再編集+「ちくま文庫のためのあとがき」を書き下ろして再文庫化。 新潮OH!文庫に入ったときには当時中学生の頃の、今回は37歳(!)になった隆くんの近況をしることができ、それがまた味わい深い。 読み終えて、自分の中にあるこどもの部分が活性化したような…人生の折り返しを過ぎた私自身がこの先なにをめざして日々をすごしていきたいのか、あらためて考えずにはいられなくなった。
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