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私立文章女学院 の商品レビュー

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2023/12/03

書くのが楽しみになる本、見つけた! 今やSNSに企画書、レポート、論文、報告書に至るまで身近に書くことがマストになってきた時代。伝わりやすい文章ってなんだろうと、日々苦労すると思います。中にはダメ出しを受けた経験も少なくないのではないでしょうか? そんな文章音痴な人に読んでほしい...

書くのが楽しみになる本、見つけた! 今やSNSに企画書、レポート、論文、報告書に至るまで身近に書くことがマストになってきた時代。伝わりやすい文章ってなんだろうと、日々苦労すると思います。中にはダメ出しを受けた経験も少なくないのではないでしょうか? そんな文章音痴な人に読んでほしい、大人の国語教科書です。

Posted byブクログ

2023/07/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やけに時代を感じる風貌の女子3人の表紙イラストに、帯の『もし、女子校に「文章」の授業があったら』という一文を読んで、一も二もなく手に取りました。 この本を企画した人にバンザイ、という気持ちでレジに持っていくことに。時々、「応援したい」という気持ちで内容をよく吟味せずに買うことがある。これはいわゆる「表紙買い」にもあたるのでしょう。 しかし、文章の書き方をいろはから学び直したい気持ちがあったのも購入動機の一つです。 文章の書き方の授業を受けるのは3人の女学生。(女学生という言い回しに違いない。イラストの雰囲気では絶対そうだ。) 1年生の順子。2年生の薫。3年生の明美。学年が上がるごとに、文章の授業の内容も高度になっていきます。 1年生の章での「漢字orひらがなで迷ったら、ひらがなにする」あたりは(うんうん、よくそういうよね)と余裕なフリで読んでいました。 2年生の「“みんなに読まれたい”は、誰にも読まれない」あたりになるとドキッとしてきます。 3年生の「かもしれない、だろう、だと思う、で自信のなさをごまかさない」で(はいっ、おっしゃる通りです!)と平伏。 大変ためになります。表紙買いだったけど、買ってよかったなあ。 あと、何気に差し込まれている女生徒の設定もちょっと胸にくる。 3年生の明美さんは歌手志望なんだけど、もしかしてそれはお父さんがきっかけで、そしてそのお父さんは実は亡くなってませんか……? なんて深読みしたくなるところも。 ちょっと切ないエモさを挟んでくるところも心憎い、良書であります。

Posted byブクログ