売れない漫画家と世話焼きの怨霊さん(VOLUME2) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
売れない漫画家さんと、そのファンの怨霊さんの物語も2巻で店仕舞い。 ショートショート形式で描かれる物語はイベント豊富で、夏コミ、クリスマス、お正月、バレンタイン、花見、そしてまたの夏で海水浴に花火……と一通りのイベントが描かれている印象だ。 お隣さんに怨霊が憑いたり、最後の最後でさらに同居人が増えたりと、賑やかなまま物語は完結までひた走っていた。 売れない漫画家は売れないままだったが、それもまたタイトル通りで正しくもある。 我々が覗く彼の日々はこれにて終了だが、彼の漫画人生に幸有らんことを願いたい。 余談だが、何でもないような怨霊さんとの日常の数々は、連載という形式で輝く内容だったと思う。 Twitter漫画のような、新話が来たらとりあえず読む、読んだら楽しい類の作品だった。 それだけに、刊行ペース的な苦しさもあったかな、とは思う。(1巻が2021年7月刊行、2巻が2022年11月刊行) 面白い作品だったが、そこが足を引っ張った印象が拭えず、星四つ半相当と評価している。 日常的な面白さのある作品だし、繰り返しになるが、単行本より連載で読みたい作品だった気はする。
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