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感情教育 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/05/08

中山さんの作品を読むのは2度目。性的な描写が多い。 一穂ミチさんと似てるかな?と思った。2人の登場人物の人生が途中交錯するあたりがそっくり、同性愛について描いているのも同じかな?と思いました。 現実では経験し得ないような不倫や水商売の世界、極道や産院の様子、道楽息子や依存気質...

中山さんの作品を読むのは2度目。性的な描写が多い。 一穂ミチさんと似てるかな?と思った。2人の登場人物の人生が途中交錯するあたりがそっくり、同性愛について描いているのも同じかな?と思いました。 現実では経験し得ないような不倫や水商売の世界、極道や産院の様子、道楽息子や依存気質の姑との同居生活など知らない世界ばかりで、読み進めないわけにはいかない…汗 作者の中山さんの人生を想像するだけで人知れない痛みを抱えている方なんだろうなぁと同情、と同時に文章に転換するパワーに憧れました。 私は今、パワーが足りていない状態。だからネガティブ思考に陥りがちだと自覚させてくれた作品。でもずっとずっと恵まれている、とも認識させてくれた作品。環境に感謝します。

Posted byブクログ

2024/02/23

女の生々しさをグロく描いてて、読むと溜飲が下がらなくなる。 でもやみつきになる、そんな小説です。 ブルーライト・ヨコハマという曲があるけど、この本を読んでより一層好きになりました。

Posted byブクログ

2023/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

那智と理緒。 母親に捨てられた境遇が似ている二人。背格好が似ている二人。でも、感情の育み方だけが違っていた。 そんな二人が出会い、恋に落ち、死と生を分かち合い、やがて巡礼の旅を終える。 一章は那智の半生、二章は理緒の半生、そして二人が出会う三章の嵐っぷり。もの凄い熱量に圧倒されながら読み終えました。 宿命の美しさと残酷さを同時に感じるようなロマンスでした。 那智に執着する男たちの情緒の乱れ具合や、那智と理緒、二人の感情が波のように引いては押し寄せていく描写。中山さんの著作は三冊目ですが、感情の振れ幅を操る筆致が凄まじいです。 那智の母親である国吉喜和子は、結局のところ理緒の母親と同一人物ではなかった…ということですよね。 なんとなく、三章までは「もしかしたら」と期待しながら読んでいたので、そこは肩透かしだったかもしれません。実は同一人物だという可能性も残されている訳ですが。理緒は母親と疎遠になっただけで、彼女が知り得ない母親の秘密もきっとあるんでしょうし。 そして、宿命の恋人・那智を得た理緒もまた、いずれかは父親を追う巡礼をするのだろうかと思いを馳せます。 那智は母親と同じ轍を踏まず、違う人生を歩めることを傷つきながらも証明してみせた。それを傍で支え見つめた理緒だって、父親の軌跡を追いかけてもきっと同じ道は歩まず訣別して受け入れられるのではないでしょうか。

Posted byブクログ

2023/03/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

どうやったって周囲を傷つけずに一緒になれない境遇とタイミングは切なくも破滅も厭わないほどの感情が羨ましくもあった。耕一はすごく良い旦那ではなかったかもしれないけど、那智の荷物を段ボールに詰めるそのときの気持ちを思うと辛いしどうしても二人を許せない。

Posted byブクログ

2023/02/13

登場人物腹立つヤツ多すぎてちょっと胸糞だった。どうか2人(れいも合わせると3人)が幸せであってほしい。

Posted byブクログ